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棘鰭上目スメグマモルフ系ボラ亜系ボラ目ボラ科メナダ属  メナダ Liza haematocheila (Temminck and Schlegel)
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魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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物知り度/★★★
■西日本ではよく食べられるもの。関東ではあまり見かけない
生息域◆九州以北の内湾、河川汽水域にものぼる
大きさ◆50センチを超える。
漢字◆「目奈陀」。参考/『魚と貝の事典』望月賢二 柏書房
「目魚」。参考/『新釈魚名考』榮川省造 青銅企画出版
「赤目魚」「目奈太」。参考/広辞苑

呼び名・方言◆瀬戸内海岡山では「朱口(しゅくち)」、「赤目(あかめ)」、広島県倉橋島では「しくち」「ひくち(緋口)」「赤目(あかめ)」。熊本県でも「しくち」。また有明海で「やすみ」とも呼ぶようである。
ボラ、メナダの呼び名・方言のページへ
食べ方◆ 刺身/鍋・吸い物/塩焼き/煮つけ
洋風にフライやムニエルもいい

 瀬戸内海などでは好んで食べられるもの。産卵期は初夏ではないか。春から夏にはボラよりも美味とされる。
■刺身にしてかなり美味である。暑い時期なら洗いのほうがいいかも知れない。他には塩焼き、お吸い物に使うなど、上品な白身で料理を選ばない。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
岡山県日生のメナダの握りにはここから!
卵の味わいに関しては「魚貝類の卵味わい図鑑」へ!
●広島県倉橋島「日美丸」、平本さんから
4月半ばの個体にはかなり大きくなった卵巣があった。この卵巣を抱えて状態で脂もあり、身にもハリがあった。また6月17日に岡山県日生で購入したものも脂があった
メナダとボラのこと
(静岡市のなるちゃんという方からの貴重な情報です。文章に要約するより、
メールの文章そのままのほうがベストだと判断しまして掲載します)  
 私、生まれ育ちが熊本です。祖父が漁師をやっていました。(既に他界しましたが)
 有明海にはボラのつけ釣りというのがありまして、晩秋に(ボラを集めるための)産卵場所を作るために浜で玉石(2〜3センチ)をたくさんひろい集め沖のつけ場に落とし込んでおきます。この作業は昔は村の漁師家庭総出で行われていました。そうすると冬場にボラが産卵にきて産卵場所に集まるという仕掛けです。
 そこで、さなぎ粉などの入った練り餌でボラを手釣りで一匹ずつ丁寧に釣り上げます。今はどうかわかりませんが、一回の漁で100匹近く揚げたこともあったようです。
 その中に”メナダ”が必ず混じっており家の地方では”シクチ”と呼んでました。この魚は家の地方では鯛代わりに結納の魚として扱われていて、とても縁起のよい魚と言う印象でした。シクチはボラほど厳冬期目の周りが脂肪で白くならず全体に赤みが強かったと記憶しています。
 味の方はボラとほぼ同じですが、やや脂ののりが少なく、しかし白身で上品な味は今でも覚えてます。この種は臭いとかとやかく言われますが、厳冬期
の根付のボラは内臓も臭みがなくとてもおいしいものですよ。うわさにによりイメージが悪くなっていますが根付の磯ボラ(沖つけボラ)を一度食べてみてください。(改行、句読点、カナになおす、またカッコ内の一部はぼうずコンニャクによるものです)



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