ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2500種以上、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。
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ポツリと出来た休日。さてどこに行こうかと思案にくれる。
そんなときにふと見たのがクルマに乗せているタイドグラフ。
今日は6月でいちばん潮が引く日。
潮干狩りといったら内房。
HP『第二きんのり丸』さんにも会えるかも知れない。
木更津に決定。
木更津の周辺をめぐる内に辿り着いたのが小櫃川。
2003年6月16日 千葉県木更津
小櫃川河口
深夜3時に我が家を出発。いつものようにノロマな運転で市川千鳥町インターを出る。これでなんと湾岸習志野で下りるより300円の節約、木更津で下りることを考えると1000円以上の節約になる。
夜明けの南に開ける海上の雲は重々しく黒く、それでも空全体からすると雨の心配はなさそうである。木更津市内には5時過ぎに着いた。思ったよりもこじんまりした木更津港ではスズキ釣りの竿が並んでいる。クルマも人影も、街の音すらあまり聞こえてこない。長い運転の疲れを癒す足元には大量のフナムシがワサワサと蠢いている。
地図を開いて小櫃川を目指す。北上して川を渡ると川沿いに続く道。道にそって用水路がある。用水路を見ると興奮してしまうのは変だろうか? 大急ぎで網とバケツを取り出して水路をさらう。壁面には大量のタニシ。大小あって形が違うがこれは親子。たぶんオオタニシ。底を網でかくと、ビックリするほど大きなシジミ(種はわからなかった)とウネがクッキリした細長いカワニナ。どちらも初めて見るもの。
道の反対には田植えを終わった田が続き、用水の取り入れ口にはハゼ(ウキゴリではないかと、HP『私的ハゼの百科辞典』の向井さんよりの指摘)とタニシ、アメリカザリガニの子供が数匹。あとはなんど網ですくってもとれるのはアメリカザリガニばかり、切り上げようと草むらを歩く足元にカニが飛び出してきた。なんとも唐突に出てきたのはアカテガニ。アカテガニは結局、この一匹だけしか見つからなかった。
用水路は連日の雨で満水状態で流れも急である。これが水かさが引いたらもっとたくさんの生き物が見つかるはず。
そこから小櫃川まではすぐ。
用水路を通りかかった地元の方に、きんのり丸さんの船着き場を尋ねると目と鼻の先である。小櫃川に出たな、と思ったら軽トラックが川の斜面にとまっていて、たぶんここが船着き場に違いない。
小櫃川に下りても、そこはテトラポットが置かれてあまり生き物が見えない。水の淀みに群れているのは「はく(ボラの稚魚)」である。網を入れるとギンギラと網に入ってくる。またテトラのくぼみにはクロベンケイらしき脱皮したてのカニ、そして、はくの群れの側をスーっと逃げていくエビがいる。スジエビともうひとつはまったく種がわからない。
小櫃川に見切りをつけて、長靴を脱いでいると草むらになにかゴサゴサと動く影がある。大急ぎで追い掛けるとクロベンケイガニである。逃げていく先にやや広い用水路があっているいる、なんという数の、カニ、カニ。これ総てがクロベンケイガニである。
泳ぐ、走る、岸壁を駆け上る。無数のクロベンケイがぼくの影に大騒ぎしている。試しに水路の底を網ですくうと、そこには何匹ものクロベンケイが入っている。ほかにはハゼもエビも見当たらない。
さて川から金田海岸に向かう。野中の道路には至る所に「金田海岸潮干狩り」の文字。至る所に「ワクワク市場」の矢印。そして遥か先にはホテル三日月の竜宮城の偉容がある。
田んぼ道の脇の用水路。なんか興奮するのは変かな!
(右)オオタニシの親子
(下左)ヒタチチリメンカワニナ
(下右)これはヤマトシジミかマシジミか不明
(左と下)クロベンケイガニ。そこここに無数にいる
(右)たった1匹だけ捕まえたアカテガニ
(左)小櫃川で捕まえたミゾレヌマエビ
(下)ボラの稚魚、「はく」
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