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形態◆下あごに髭(ひげ)がある。細長く尾鰭(おびれ)が黄色い。東京湾以南の深いところにいるチゴダラとは外見では区別がつかない。 |
タラ目(Gadiformes)について◆
■世界に12科約85属約482種。
■メルルーサ科、タラ科、ソコダラ科、チゴダラ科など。食用として非常に重要な科が多い。
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チゴダラ科(Moridae)について◆
■世界中の深海に約98種。
■食用種にチゴダラ、エゾイソアイナメ、イトヒキダラ、ソコクロダラ。 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正新骨下区
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側棘鰭上目タラ目
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チゴダラ科チゴダラ属(Physiculus)
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魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆肝焼き(さかさ焼き)/
煮つけ/みそ汁/みそたたき
○肝も含めて食べ方によっては非常に美味
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大きさ◆30センチ前後
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生息域◆函館以南の太平洋側。
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生態◆比較的浅い場所。 |
市場での評価・取り扱われ方◆北海道、青森から茨城からの入荷がある。値段は安い。市場では「ドンコ」。 |
エゾイソアイナメの基本◆
■アイナメの仲間ではない。
■肝(きも)に価値がある。
■チゴダラと分類学上の再検討が必要とされている。同種の可能性もある。 |
漁獲方法◆釣り/刺し網
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漢字◆「蝦夷磯鮎並」
由来◆調べているところ
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呼び名・方言◆
■千葉県から三陸沿岸では「ドンコ(鈍子)」、こちらの方が一般的。
■「グゾウ」、「グゾボ」、「グホソ」、「シンギョボ」、「スケソウ」、「タラ」、「テダル」、「ヌレゾウ」、「ノドグサリ」、「ヒゲダラ」。
●チゴダラ属の呼び名・方言のページへ
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釣り◆短冊エサの胴つき仕掛け、オキアミエサにもくる外道のひとつ。本種を狙う釣りはない。 |
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◆食べてみる◆
身は煮るとボロボロして食べづらい。刺身にしても水っぽい。それをおぎなって余りあるのが肝。そのため、いろいろ料理法が編み出されている。
三陸を旅しているときに民宿で食べたのが本種を丸のまま、こんがりと焼いたものである。炉端などで頭を下にして焼くことから、これを「さかさ焼き」という。かぶりつくと腹に味噌がつめられて濃厚に舌にからみ着く、皮が香ばしい。「これはたまらん、酒がどんどん消えていく」味である。焼いてくれたお婆さんの話では腹の中身はキモとみそをたたいたものであるという。
翌朝もどんこがみそ汁になり、干物になり出てきたが食べ飽きない。
この「さかさ焼き」にヒントを得て、開いて肝を挟んで焼いてもうまい。味つけはみそ味、塩味と好みで。
新鮮なのはキモたたきが最高である。うまいキモとみそ、身をトントンと包丁で叩く。
この肝と身をたたいたものを汁にとかしてみそ汁にしても美味。
他にはぶつ切りの肝いり、みそ汁、煮つけ、醤油味の汁なども美味。
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
参考文献/『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)、
■がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
■は私見、市場魚貝類図鑑のデータベースから
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みそ汁
家庭ではみそ汁がもっとも簡単。適当に切って熱湯にとおして冷水にとり、ウロコや汚れを落とす。これを水と酒を入れた鍋に入れて火をつける。沸騰してきたら別にとっておいた肝を入れ一煮立ち。みそをとくとできあがりである。大根やにんじん、タマネギなどを入れるのもいいが、長ネギがいちばんいい。
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みそタタキ
鮮度のよいものが手に入ったらぜひ作ってもらいたい。千葉県では「なめろう」なんて言われるもの。肝とみそと身を薬味野菜と一緒に包丁でたたく
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