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形態◆細長く全体がブニュブニュして軟らかい。腹鰭がなく、背鰭尻鰭が長い。シロゲンゲ似てまぎらわしい。比較は下記
カンテンゲンゲとシロゲンゲはともに太平洋側でのズワイガニ漁などに混ざるモノで、岩手、宮城県、福島県などから混ざって入荷してくる。
シロゲンゲのページに
↑カンテンゲンゲ
目と目の間は狭い
↑カンテンゲンゲ
胸びれが細くとがっている
↑シロゲンゲ
目と目の間が広く、ごつごつとくぼんでいる
↑シロゲンゲ
胸びれが短く先が丸い
スズキ目(Perciformes) について◆
世界中のあらゆる水域に生息。脊椎動物中最大のグループ。
17亜目148科約1496属約9293種。
ゲンゲ亜目(Zoarcoidei) について◆
世界9科約98属約318種。
■食用となるのはゲンゲ科、ニシキギンポ科、オオカミウオ科など少ない。
ゲンゲ科(Zoarcidae) について◆
約230種。
■食用となるのはノロゲンゲ、カンテンゲンゲ、シロゲンゲ、タナカゲンゲなど。
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
スズキ目ゲンゲ亜目
ゲンゲ科シロゲンゲ属(Bothrocana)
カンテンゲンゲ
Bothrocana tanakae (Jordan and Hubbs)
ゲンゲ亜目の他の魚へはここから!
魚貝の物知り度/★ 知っていたら学者級
食べ方◆唐揚げ/中華煮込み/煮物/
湯引きして酢みそ和え/
吸い物(シロゲンゲと味わいは同じ)
△料理次第では美味
大きさ◆1メートル前後になる。
生息域◆日本海、オホーツク海南部。
生態◆水深200メートルから800メートル。
市場での評価・取り扱われ方◆
■底曳網であがってシロゲンゲとともに入荷してくる。安い。
シロゲンゲの基本◆
■底曳網の雑魚。
漁獲方法◆底曳網
漢字◆「白玄華」、「白幻魚」。
由来◆全体が寒天質であるから。
ゲンゲについて◆
■「下魚」。日本海でのエゾバイガイ科の貝(つぶ)のカゴ漁やズワイガニ漁に混獲され、捨てられてきた。それで「ゲギョ(下魚)」がなまって「ゲンゲ」になったと言われている。
黒い魚で「玄魚」。
■「幻魚」とも書く。
呼び名・方言◆■東北太平洋側などで「ゲンゲ」。
釣り◆■調べているところ。
◆食べてみる◆
 身のほとんどは水分である。当然、唐揚げにするにも手早く処理をして、出来るだけ早く揚げたてを食べるとうまい。時間を置くと水が出てしまうのですぐに食べること。唐揚げのなかでも最高のものであろう。
 またXOジャンなどをつかった中華煮込みもいい。ほかには煮つけであるが、鮮度が悪いと皮目が生臭い。好みが出そうなもの。
 産地では鮮度がよければ鍋やみそ汁にするとうまいとのこと。関東にきたものなどでは臭みが感じられることもある。汁の薬味などに工夫が必要。
注/味わいはシロゲンゲと区別できない(文章も共通)
●岩手県宮古産
寿司に関しては寿司図鑑へ!
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
●参考/『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出)、『魚と貝の事典』(月賢二 柏書房」)
■市場魚貝類図鑑データベースから
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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