食用ツツイカ目簡単目次
閉眼亜目
ヤリイカ科/眼は透明な皮膜に覆われる。軟甲(体内にある貝殻の痕跡、透明で細長く薄い板状のもの)がやや幅広い
アオリイカ
ジンドウイカ ケンサキイカ ヤリイカ ブドウイカ
カリフォルニアヤリイカ ヨーロッパヤリイカ
開眼亜目/眼は露出してなにも覆われていない。軟甲(体内にある貝殻の痕跡、透明で細長く薄い板状のもの)の幅が狭い
ホタルイカモドキ科
テカギイカ科
ソデイカ科 アカイカ科
ホタルイカ
ドスイカ ソデイカ
スルメイカ
アブライカ
アカイカ スジイカ
軟体動物門頭足綱ツツイカ目開眼亜目
ホタルイカモドキ科ホタルイカ属
ホタルイカ
Watasenia scintillans (Berry.1912)
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第4腕先端の発光器
富山県などたくさんの群をみる場所ではホタルイカを見分けるのが簡単かもしれない。それが千葉県などでは他の小型のイカとの見分けがなかなか難しい。そのようなときには一対の腕先端にある発光器のあるなしが重要
魚貝の物知り度/★★★★ これは常識
市場での評価・話題◆近年は冷凍で周年見ることができるが、やはり冬から晩春が盛期。入荷量は多い。値段は安定してやや高い。
生息域◆本州以北、オホーツク海。
生態◆産卵期は各地で一年を通して行われる。なかでも富山湾は11月、12月、そして2月から7月。産卵は日暮れから、浅瀬に来て行われる。これ以前に交接を済ませている。オスはメスよりやせ形で華奢、交接を済ませると、メスよりも早く死んでしまう。2週間ほどで孵化、潮にのってやや北上。外洋の表層、中層に棲息。昼間は水深200 〜600メートル前義にいて、夜になると浅い30〜100メートルあたりに浮き上がってくる。これが1年でまた成熟し、交接、産卵して死んでしまう。
ホタルイカの発光について
ホタルイカの仲間はルシフェリンという発光物質とルシフェラーゼという発酵促進物質を持っており、これが混合することで、ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応が起こり発酵する。発光器は目の回り、第4腕先端、身体の腹側(耳のある方が背、反対側が腹)にある。この発光はホタルイカを狙う生き物から姿を隠す役割を担っている。これをカウンターシェイディングとよぶ。深い水深にあっても光は僅かながらも届いてくる。これを下から外敵に狙われると危険度が高くなる。それで上部からさしてくる光と同じ明るさで下側に向けて発光する。すると上部からの光の中で影とならずに姿が消せる。
大きさ◆外套長(胴体の部分)7センチ前後。
漢字◆「蛍烏賊」。
由来◆1905年(明治38)に動物学者・渡瀬庄三郎博士が富山県を訪れ蛍のように光るイカを見て命名。
呼び名・方言◆ホタルイカ以前には「こいか」、「まついか」と呼ばれていた
食べ方◆ 茹でイカ/刺身/煮物

 主に日本海の鳥取、兵庫、京都、福井、富山などが産地。これを富山県、兵庫県、鳥取県などで茹でられて入荷してくる。
◆食べてみる◆
 関東には春はまだ遠い2月くらいからくるが、これは兵庫県か鳥取県産。やや遅れて富山県産がくる。ほとんどは茹でたものである。
 生のものもくるが、刺身にするとき、かならず内蔵をとりだし水洗いすること。体内に旋尾線虫が寄生している可能性がある。この胴の部分の刺身に脚の部分を集めたものを「竜宮そうめん」などと呼ぶ。とにかくホタルイカの刺身は手がかかる。
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●参考文献/『ホタルイカの素顔』奥谷喬司編著 東海大学出版会
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