形態◆体は細長く、尻鰭、背鰭が後方にある。下あごが細く針状に突出する。
ダツ目(Beloniformes) について◆
2亜目(メダカ亜目、ダツ亜目)5科(ダツ科、サンマ科、トビウオ科)約38属約191種。
鰭は総て軟条からできており、背鰭と尻鰭は体の後半にある。
サヨリ科(Beloniformes) について◆
32種。
熱帯、温帯の海水、淡水域の表層を泳いでいる。
食用種はサヨリ、ナンヨウサヨリ、ホシザヨリ、クルメザヨリ。輸入もののサヨリも市場に目立つ。
硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スメグマモルフォ系ボラ亜系ダツ目トビウオ亜目サヨリ科サヨリ属
サヨリ(漢字/針魚 英名/Halfbeak)
学名/Hyporhamphus sajori(Temminck and Schlegel)
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魚貝の物知り度/★★★★ これは常識
食べ方◆刺身(酢締め、昆布締め)/焼き物(塩焼き、干物)/天ぷら/潮汁(吸い物)
旬は晩冬から春、初夏 ◎非常に美味
大きさ◆40センチ前後になる
生息域◆琉球列島・小笠原を除く北海道南部から九州。朝鮮半島、黄海。
生態◆産卵期は春から、北に行くほど遅く夏まで。 ホンダワラ類に産み付けられる。ホンダワラ類は流れ藻となって海流に流され漂流する。 寿命は2年ほど。餌は海面にいる小型の甲殻類、アジモ、昆虫など。
市場での評価・取り扱われ方◆秋から春にかけて入荷の多い魚。キロ当たり安くても2000円以上する高級魚。
漁獲方法◆船曳網/巻き網/刺し網
◆食べてみる◆
 透明感のある白身で、血合いが褐色で筋状になる。クセのない味わい。
 刺身にして美味。銀皮の美しい白身だが強い独特の風味と旨味がある。刺身盛り合わせにあっても強い印象を残す味わい。これを昆布締め、酢締めにしてもいい。



 天ぷらもいい。あまり大きくないものを使う。持ち味の香りが生きる。
 また値段の高いものなのでプロはやらないが単に塩焼きは最高にうまい。例えば20センチ前後の鉛筆サヨリも焼くと箸が止まらなくなる。
 各地で干物が作られているが、これは高くてもそれだけの価値がある。
 潮汁や吸い物に使ってもいい。釣りをやっているときには大ざっぱに潮汁に仕立てていたがとてもうまいものだった。料理屋などで吸い物に沈めているのよりも数倍うまい。

◆名物料理・加工品◆
サヨリの干物/全国各地で作られる。高級干物のひとつ。
サヨリの寿司に関しては寿司図鑑へ!
サヨリの基本◆
長く伸びているのは下顎、上のくちばしは伸びていないので受け口だ。
基本的に寿司種・天ぷら種として高級素材。また刺身として出すときも高級感がある。入荷形態もマアジやサバ類と違っていて少量を小さな発泡箱にていねいに並べられる。
鮮度のいいものはクチバシの前部が赤い。
漢字◆「針魚」、「細魚」。
由来◆
「沢寄り」=「多く集まること」。 「さ」=「狭長なる」のこと。 古名「よりと」の「と」を略したもの。 意味は群を作り、身体が細長いこと。
呼び名・方言◆市場、釣りの世界では小さなものを「エンピツ(鉛筆)」、大型のものを「カンヌキ(閂)」と呼ぶ。
「カンノウオ」(北九州)。「ヤマキリ」(和歌山)、「スズ」(大阪府堺、和歌山)、「サイレンボウ」(霞ヶ浦)、「ナガサレ」(北九州)、「スグメ」(長崎県対馬)、「ハリオ」(新潟)、「モンジロ」(山形)。
「ヨロズ」、「ショウブ」、「ショブ」。
釣り◆20センチ上くらいのものは堤防(波止)から浮木を使ってアミエサで釣る。大きなものは冬季に浮木釣り、コマセカゴをつけてアミエサで釣る。サヨリ釣りは関東では冬の風物詩。
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
参考/『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日文庫)、『日本漁具・漁法図説』(金田禎之 成山堂
■市場魚貝類図鑑データベースから。
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