トウダイツブ
一般的に「トウダイツブ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
灯台螺(とうだいつぶ)について

シライトマキバイ

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エゾバイ属の巻き貝で、北海道から土佐湾・山陰、朝鮮半島にかけて生息する形態的に共通する個体群をさす。
比較的のっぽで、大形。殻皮は薄いが硬く、表面は褐色もしくは火炎模様がある。
北海道で灯台螺(とうだいつぶ)と呼ばれているものと貝殻の質、色合いに一定の共通点があることから、流通上もトウダイツブと呼ばれている。
これに形態的に共通のある、東京湾・相模湾のサガミバイ、スルガバイを加えた
総て食用貝で国内流通をする。
「トウダイツブ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「トウダイツブ」ですがそれ以外はトウダイツブの仲間ではありません。
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海水生。水深50-400m。
北海道の東北、北西沿岸。本種のエゾバイ科エゾバイ属トウダイツブの仲間は同定が非常に難しい。これはむしろこの一定の形態をもつ巻き貝の種の整理ができていないことによると考えている。
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海水生。水深30〜80メートル。
島根県以北日本海。
韓国東岸。日本海側でも西部でとれる巻き貝で専門の漁もなく、量の少ないもの。
非常に地域性の高いものだと思われる。
北海道のオオカラフトバイ、ヒモマキバイ、東北太平洋側のシライトマキバイなどと同様に「灯台つぶ(トウダイツブ)」という名で扱われ、陰に隠れた存在で目立たな・・・
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海水生。水深400〜700メートルの泥底。
房総半島以西、東京湾、相模湾、駿河湾。東京湾から相模湾でのエビカゴ漁などに入るもの。
水揚げ量が少なく産地以外の関東圏に入荷することもほとんどない。
基本的に三浦半島周辺でのみ流通する。
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海水生。
鹿島灘以北〜北海道の太平洋沿岸。
多いのは鹿島灘〜三陸までだと思われる。北海道道東から千葉県の太平洋沿岸で底曳き網などに入る。活けもあるが剥き身で入荷してくる方が多い。標準和名はほとんど知られず、「灯台つぶ」が一般的。関東の小売店でも「灯台つぶ」である。
安くておいしい貝だが、剥き身でくることが多いこともあっ・・・
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海水生。水深50〜600メートル。
房総半島以西、東京湾、相模湾、駿河湾、三河湾、土佐湾。■ 収集の対象としての方が有名。
■ 専門にねらう漁がない。
■ 「灯台つぶ」の仲間では小型。
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海水生。潮下帯〜水深20メートル。
東北〜千島。(主に道東太平洋沿岸ではないかと考えている)主に北海道東部から入荷するやや大型でのっぽの巻き貝。北海道では背高のっぽで褐色の巻き貝を「灯台つぶ(トウダイツブ)」という。これが関東でも使われて、築地などで「灯台つぶ」と呼んで売られている。
エゾバイ科の中では比較的安く剥きつ・・・
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