キンメダイ
一般的に「キンメダイ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
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キンメダイについて
キンメダイ
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日本国内で「きんめ」もしくは「きんめだい」と呼ばれて流通する魚は3種類。総て水深200mよりも深場に多い深海性の魚だ。キンメダイの漁獲量・流通量がいちばん多く、輸入されてもいてスーパーなどにも並んでいることが多いので「きんめだい」とはキンメダイのことをさすと考えてもおかしくはない。次いでナンヨウキンメ、もっとも少ないのがフウセンキンメである。フウセンキンメの漁獲量は少なく、珍しい。また他のキンメダイと区別するのが難しい。
意外にも全国的に食用となったのは新しい。また古くは関東で煮つけ要の魚として好まれていたが西日本ではあまり食べる習慣がなかった。それが1980年前後から生(刺身)でも、干ものなどにも加工されるようになり全国的に知られるようになっている。
キンメダイの産地は静岡県、鹿児島県、高知県など。
3種類の見かけ方は体高がもっともあるのがフウセンキンメ、次いでフウセンキンメ、キンメダイとなる。
「キンメダイ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「キンメダイ」ですがそれ以外はキンメダイの仲間ではありません。
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海水魚。未成魚は水深100-250m、成魚は沖合の200-800mの岩礁域。
北海道釧路〜土佐湾の太平洋沿岸、新潟県佐渡、富山湾、沖縄、東シナ海大陸棚周辺、九州〜パラオ海嶺。
大西洋、インド-南米北部より北の東太平洋を除く太平洋。古くは関東の近海、相模湾、駿河湾、千葉県、伊豆半島、伊豆諸島、静岡県に多く、関東を代表する・・・
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海水魚。水深100〜300メートル。
八丈島、小笠原諸島、神奈川県三崎、三重県志摩市和具・南勢町、尾鷲、土佐湾、鹿児島県枕崎・種子島、琉球列島。
インド洋、西太平洋。主に小笠原、種子島、琉球列島以南に多い深海魚だ。キンメダイ科では漁獲量が少なく、珍しい魚、もっとも知名度が低い。
キンメダマシ属の仲間はオーストラリア周辺・・・
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海水魚。浅い岩礁域、サンゴ礁域。昼間は岩や珊瑚のくぼみや下に群れを作り隠れている。夜行性。
千葉県外房〜九州南岸の太平洋沿岸、八丈島、九州北部沿岸・北西岸、沖縄島以南の琉球列島。済州島、台湾、インド-西太平洋、カロリン諸島、マーシャル諸島。高知県などでは煮干しに加工されている。また希に唐揚げで食べられることもある。
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海水魚。水深200〜800メートル。
伊豆大島、神奈川県三崎、静岡県伊東、駿河湾、三重県宇久井、土佐湾、新潟県佐渡、五島列島南部大陸棚縁辺〜斜面域、琉球列島北部東シナ海沖、九州〜〜パラオ海嶺。韓国釜山、済州島、マリアナ諸島、ハンコック海山〜ハワイ諸島、オーストラリア南東岸、ニュージーランド、西インド洋、大西洋、地中海。・・・
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海水魚。水深150-700m。稚魚・幼魚は浅場にいる。
青森県八戸、茨城県〜土佐湾の太平洋沿岸、秋田県沖(秋田県農林水産部 水産振興センター)、[新潟県佐渡沖]、[島根県浜田]、長崎県五島灘以南の東シナ海大陸棚縁辺〜斜面上部、九州〜パラオ海嶺。台湾南部、天皇海山。本州以南の深海に生息している。正真正銘の深海魚である。古・・・
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海水魚。水深300メートル。
オーストラリア南沿岸。オーストラリアからチルドで輸入されている。写真はPort lincoln から来たチルド。
煮つけや、総菜などになるもので、やや高値となっている。
主に業務用。
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海水魚。水深100-500m。
相模湾、三重県熊野市沖、和歌山県串本沖、東シナ海、琉球列島。
ベトナム沖、西インド洋北部。キンメダイと水深が重なるので相模湾や伊豆諸島周辺で混獲されている可能性がある。
紀伊半島では比較的よく見られるようだ。
見た目からもキンメダイと区別されないで取り扱われている可能性大。
キンメダイに・・・
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