カコボラ

Scientific Name / Cymatium (Monoplex) parthenopeum (Salis Marschlins,1793)

カコボラの形態写真

殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。
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殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。殻高12センチ前後になる。殻皮は厚く毛が全体を覆っている。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)ヤツシロガイ超科フジツガイ科カコボラ属

    外国名

    学名

    Cymatium (Monoplex) parthenopeum (Salis Marschlins,1793)

    漢字・学名由来

    漢字 加古法螺 Kakobora
    由来・語源 『六百介品』より。意味は不明。
    六百介品
    江戸時代に作られた彩色図譜。600種ほどの貝類を漢名、和名で紹介したもの。著者不明。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。潮間帯下部〜水深50の岩礫底。
    千葉県外房・新潟県以南に棲息する。
    熱帯インド-太平洋〜大西洋。

    生態

    基本情報

    国内の海辺で普通に見られるやや大型の巻き貝。刺網などにもかかるためか、港などに廃棄されているのをときどき見かける。
    一般に食用とみなされていない。流通することもない。内臓にテトロドトキシンがあるので食用にする場合は要注意。

    水産基本情報

    選び方

    味わい

    旬は春。
    貝殻は硬く、強く長い毛をまとっている。
    身は熱を通すと出しやすい。食べられるのは筋肉(足)のみ。

    栄養

    危険性など

    内蔵からテトロドトキシン、唾液腺からも毒性分が見つかっている。浜辺などで刺し網にかかったのをよく捨てられている。もし拾って食べるならワタやときに唾液腺を除去する必要がある。

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    カコボラの料理法・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで)

    カコボラの塩ゆで 足、筋肉は熱を通すと硬くなるが、不味くはない。内臓には毒があるので食べないこと。食べていいのは身(足)のみ。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/伊東正英(鹿児島県南さつま市笠沙)、『宍喰漁業協同組合』(徳島県海部郡海陽町宍喰)
    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)

    地方名・市場名

    ヒゲボラ
    場所三重県志摩市大王町 参考林一兵衛さん 
    ニシン
    場所三重県浜島町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    アメフリボンボラ
    場所三重県熊野市二木島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポーポー
    場所千葉県千倉・館山・太海 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケボラ
    場所千葉県外房 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ミノボラ
    場所千葉県外房、和歌山県白浜町、沖縄 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポーポーケー ポーポーゲェ
    場所千葉県太海 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポッポー
    場所千葉県太海・保田 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホラゲー
    場所千葉県富津市竹岡北町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポーポンゲ
    場所千葉県小湊町小湊 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホラガイ
    場所千葉県小湊町小湊、三重県尾鷲・紀伊長島、和歌山県加太 
    ケガイ
    場所和歌山県串本町出雲 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ミノガイ
    場所和歌山県有田市、熊本県天草郡苓北町富岡 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ヒゲボッポン
    場所大分県佐伯市蒲江 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ヒゲミナ
    場所熊本県牛深 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ヒゲッポ
    場所神奈川県三浦市 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホーソーガイ[疱瘡貝]
    場所静岡県石廊崎 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    メクサリ
    場所高知県四万十市下田 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケニシ
    場所高知県宿毛市小筑紫町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ブウゲ
    場所鹿児島県下甑島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    オケミナ
    場所鹿児島県佐多町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケミナ[毛貝]
    場所鹿児島県阿久根 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    リュウエン
    場所千葉県富浦南無谷 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
  • 主食材として「カコボラ」を使用したレシピ一覧

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