クロコショウダイ

クロコショウダイの生物写真

体長50cm、5kg前後になる。全体に黒く体高が非常にある。上あごが突出していて非常に厚みがあり軟らかい。11月26日の個体は抱卵していた。

魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★★
究極の美味
分類
顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ属
外国名
Harry hotlips
学名
Plectorhinchus gibbosus (Lacepède,1802)
漢字・由来
漢字 黒胡椒鯛、黒小姓鯛
由来・語源 コショウダイ属で黒いため。
地方名・市場名
鹿児島市でカワコデ(川こで)、ココデ(ともにコロダイと同じ)。
沖縄本島でシバチャシチュー、宮古でハイバカマ、八重山でツバキ。

概要 ▽

生息域

海水魚。浅い岩礁域、サンゴ礁、砂礫地。
九州南岸、屋久島、琉球列島。幼魚は千葉県夷隅川付近。和歌山県串本高知県須崎湾。台湾、香港、南沙諸島、海南島、タイランド湾、インド-西太平洋。
[三重県熊野市]

生態

基本情報

主に沖縄県、鹿児島県諸島部で食用になっているもの。
ただし漁獲量が少なく珍しい上、黒くて目立たないので認知度は低い。
大形になり味がいいので、比較的安くてうまい魚のひとつ。

水産基本情報

市場での評価 入荷は少ない。やや高値。
漁法 釣り、定置網
産地 沖縄県、鹿児島県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

触って張りのあるもの。黒いもの(退色していないもの)。目が澄んでいるもの。

味わい

旬は秋から春(11月下旬に抱卵していた)。
成魚の鱗は非常に硬い。鱗引きが大変である。すき引きもできない。皮は厚く強くネバリがある。皮に熱を通すとゼラチン質になる。
骨はとても硬い。
透明感のある白身で血合いは赤い。熱を通してもあまり縮むこともなく、しっとしりて身離れがいい。生食は寝かせて味が濃くなり、ほどよい硬さになる。
あらなどら実にいいだしが出る。
卵巣は卵粒が細かくて味がいい。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

料理法
刺身(刺身、セビチェ、カルパッチョ)、焼く(塩焼き)、煮つけ(あら煮)、ソテー(ムニエル、バター焼き)
クロコショウダイの刺身生食 刺身はうま味が豊かで美味しい。旬なら脂の甘味が楽しめる。柑橘類と合わせてセビチェ、カルパッチョなどにしてもいい。
クロコショウダイの塩焼き焼く 熱帯域の魚であるのに関わらず、塩焼きにしても硬く縮まず豊潤に仕上がる。皮にもうま味がある。
クロコショウダイの煮つけ煮つけ 白身のうま味が堪能できる。身がしっとりとほどよく繊維質で美味しい。煮汁にもうま味が出る。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金  編集沖縄県水産試験場)


関連記事 ▽

戻る

ページトップへ