タニシ
一般的に「タニシ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
タニシについて

タニシについて

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タニシは陸水の田んぼや水路、湖沼などに生息する巻き貝である。
国内で食用としているのはマルタニシ、ヒメタニシ、ナガタニシ、オオタニシの4種類。
長野県、山梨県などでは養殖されているが、自然界では年々減少している。目立たない巻き貝なので、この急激な減少が知られないままであるように思えて危惧を感じている。
タニシの食文化

タニシの食文化

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淡水域の貴重な蛋白源で、全国的に食べられていたが自然界での個体数の減少と、食文化の多様性の陰で徐々に家庭の食卓から遠ざかっている。
みそ煮、みそ汁などみそとの相性がよく、山椒がつきものである。
「タニシ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「タニシ」ですがそれ以外はタニシの仲間ではありません。
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淡水性。流れの緩やかな河川や池沼、山間部の池、水田。
北海道〜九州。朝鮮半島。
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淡水性。田。
茨城県以西の太平洋・瀬戸内海周辺。1980年台湾を経て国内に食用種として持ち込まれる。日本各地で養殖が行われるが、不成功に終わり、放置したものが繁殖。またときに他の地域に移入。
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淡水生。琵琶湖固有種。
水深10メートル前後に多く、水深30メートルくらいまで。琵琶湖特産で大型のタニシ。
古くは食用になっていたが、激減して食卓にのぼることはほぼない。
味がよく、資源の回復を待ちたい。
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淡水生。流れのゆるやかな河川、用水路、ため池、湖。
本州、四国、九州。北関東以西に多い。長野県佐久市では田などに普通に見られる。
古くはタニシを食べていたと言うことだが、ヒメタニシである可能性大。
長野県では魚屋などで剥き身を売っていたともいう。
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淡水生。北海道以南、沖縄。
田や流れのない水路、ため池。タニシは古くは日本各地、特に山間部などで貴重なタンパク源、また嗜好品的な役割を担っていた。特にマルタニシはタニシの中でももっとも味がよいとされていた。まことに慎ましやかな食材だが、タニシの味を懐かしむ声は今でも聞こえる。
これが農薬や水路の整備などで激減。近年では・・・
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