ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

シシャモ(英名/Smelt,Shishamo smelt)

学名:Spirinchus lanceolatus (Hikita)

シシャモの形態写真

18センチ前後になる

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★

    知っていたら通人級

    ★★

    地域的な水産物、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区側原棘鰭上目サケ目キュウリウオ科シシャモ属
    外国名
    英名/Smelt,Shishamo smelt
    学名
    Spirinchus lanceolatus (Hikita)
    漢字・由来
    漢字 柳葉魚。
    由来・語源
    ■ アイヌの神によって柳の葉(「柳=スス」+「葉=ハム」もしくは「柳=シュシュ」+「葉=ハム」)からつくられたという伝説に由来する。
    ■ 伝説はサケがとれなくて困ったときアインシモリ(アイヌの人)がカムイ(神)に祈りをささげたところ、柳の葉が落ちて魚になった。これがシシャモであった。
    地方名・市場名
    市場などではホンシシャモ(本ししゃも)。
    スサモ、スシャモ。
    アイヌ語でスサム、スス・ハム、シュシュ・ハモ。
    生息域
    淡水→海水→淡水。北海道の太平洋側。
    生態
    ■ 10中旬〜11月上旬にかけて川を遡上、下流域で産卵する。
    ■ 産卵後、海にくだって成長する。
    ■ 翌秋にはオスは多くが成熟し産卵に参加して死ぬ。また小型のオスは海に残り、翌年2年目に産卵に加わる。メスは1年で成熟産卵、翌年には2度目の産卵をする。
    ■ だからシシャモの寿命は3年から4年。
    基本情報
    北海道東部太平洋側だけでとれる生息域の狭い魚。サケの近い種の魚で同じように産卵回遊のために河川に上るときが漁期。雌の子持ちを尊ぶ。古くは産卵期、川がシシャモで埋まるほどとれたもので、比較的北海道など産地周辺で食べていたもの。これがデパートなどの物産展などで人気が出て、とれなくなった時期と重なったためもあって高騰して今日に至っている。これを補っているのが北大西洋からくるカラフトシシャモだ。現在出回っているほとんど総てが輸入もの。国産シシャモの干ものは現在では高級品で庶民からは遠い存在だ。

    古くは北海道のローカルな味覚だった。
    これが味の良さから1970年前後から人気が高まり、資源の減少とともに余計に人気を生む結果に。
    これを補っているのが輸入物のカラフトシシャモ。
    シシャモが年間1000トン〜2000トンなのに対して2万トンも輸入している。
    普通、近縁種の輸入が増えると国内価格は下がる傾向にあるが、シシャモは高値安定している。
    北海道の秋、シシャモを干す光景は風物詩となっているが、この丸干しの高値は永遠に続きそう。
    水産基本情報
    市場での評価 干物は年間をとおして出回っているが、とても高い。関東の市場でも鮮魚は普通。秋には必ず見かける。値段は高値安定。
    漁法 けた網漁(底曳網の一種)
    産地 北海道
    選び方
    干ものは変色していないもの。やや強く干したものが美味。
    鮮魚は触ってしっかりしているもの。成熟の進んでいないものがいい。
    味わい
    旬は夏から秋
    子持ちを喜ぶ傾向にある。
    軟らかく熱を通すと丸ごと食べられる。
    鮮魚は生食もでき、これも独特の旨みがある。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法
    干もの 雌(子持ち)、雄がある
    鮮魚 刺身、干もの、フライ
    干ものは子持ちの雌を尊ぶが、実は雄の方がうまい。
    真子の甘みを楽しむか、シシャモ自体の脂の持つ風味を喜ぶか、好みが分かれそう。
    鮮魚は基本的に刺身にすべき。
    高いのであえて干ものにするより、生の持ち味が生きる。
    塩焼き、フライにしてもうまい。
    シシャモの刺身シシャモの刺身
    シシャモの塩焼きシシャモの塩焼き
    シシャモのムニエル
    シシャモの干物干もの
    好んで食べる地域・名物料理
    日本全国
    加工品・名産品
    丸干し
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    『新 北のさかなたち』(北海道新聞社 監修/水島敏博、鳥澤雅 編/上田吉幸、前田圭司、嶋田宏、鷹見達也)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「シシャモ」を使用したレシピ一覧

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