吻(口の先)は短く、口腔は白い。全体に銀白色で胸鰭(むなびれ)の上に黒い斑紋がある。
ニベ科について◆
ニベ科は世界に270種。
食用となるものは多く。代表的なものにシログチ、クログチ、ニベ、キグチ、オオニベ、フウセイなどがある。
■練り製品の加工原料として重要
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
スズキ目スズキ亜目
ニベ科シログチ属
シログチ
(イシモチ)
Argyrosomus argentatus (Houttuyn)
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆刺身(鮮度がよければ)/塩焼き/
煮つけ/練り製品材料
○美味
大きさ◆40センチ前後になる
生息域◆東北以南、東シナ海。黄海、渤海、インド・太平洋域。
生態◆
産卵期は5月か8月。
内湾などの砂泥地のやや沖合に生息する。
砂泥地にいる環形動物や甲殻類などをエサとする。
浮き袋を使ってグーグーと鳴く。
市場での評価・取り扱われ方◆
■入荷量の多いもの。値段は高くもなく安くもない。安定した評価の魚。
■入荷形態は西日本からの下氷が主。希に水氷のもを見かける。鮮度的には水氷の方がいい。
シログチの基本◆
■すり身原料(練り製品の原料)として重要。高級とされる。
■関東を中心に各地で頭部にある耳石が硬いので「石持」と呼ぶ。
■「イシモチ」と呼ぶのは関東ではシログチとニベ。

■「イシモチ」とつくのはニベ科シログチだけではなくテンジクダイ科などにある。
■韓国などでは珍重して、干して調味料。食材として利用する。
漁獲方法◆底曳網/釣り
漢字◆
「白愚痴」。
由来◆浮き袋を使ってググっと鳴く。これが愚痴を言っているようなので。また「白」はニベを「黒ぐち」、「黄ぐち」に対しての呼び名。
別名「イシモチ」◆
漢字で「石頭魚」、「石首魚」、「石持」。
呼び名・方言◆
■「ハダカイシモチ(裸石持)」、「ヒラクチ」。
「イシモチ」、「シラグチ」、「グチ」、「シラブ」。
「ガマジャコ(蝦蟇雑魚)」、「クチ」、「モチウオ」、「アカグチ」、「ヌベ」
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釣り◆■ひところ東京湾の汚染が顕著になり(今はもっと深いところで深刻化しているようだ)、釣り魚が激減したときでもけっこう釣れて人気があったのが本種である。三浦半島でも有数の深い湾である金沢八景でも多くの遊漁船がでていた。東京ではこれを「イシモチ釣り」といった。胴突きの2本バリに片天秤、エサはゴカイかアオイソメ。これが良く釣れる。また釣り人しか知らない味わいに刺身があるのだ。
◆食べてみる◆
 身に水分が多いためか鮮度が落ちやすい。
 いちばんうまいのは塩焼き。白身でくせのない上品な味わい。関東では「塩焼き魚」、惣菜魚とされるゆえん。干物としてもうまい。
 鮮度さえよければ刺身にして美味。
 他には煮つけがいい。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
卵の味わいについては四季の卵図鑑へ!
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
■は私見、市場魚貝類図鑑のデータベースから
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
●参考/『原色日本魚類図鑑』(蒲原稔治 保育社)、『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)、『魚異名抄』(内田恵太郎 朝日文庫)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)
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鮮度さえよければ刺身は非常に美味。旬の時期には脂がのってまったりとして甘い。関東では釣り師だけが知る味。