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魚類 軟体類 甲殻類 その他 水生生物
形態◆顎がなく、口は吸盤状。奥に歯が並んでいる。尾鰭と背鰭のみで他の鰭を欠く。鱗はなく、ザラザラした手触り。側面から見ると7つの鰓孔がある。
無顎上綱(Superclass Agnatha) について◆
メクラウナギ綱(Myxinidae)と頭口綱(Cephalaspidomorphi)の2綱に分かれる。
顎のない原始的な生物。古生代に誕生して、絶滅した棘魚類、板皮類を含む。
ヤツメウナギ目(Petromyzontiformes)ヤツメウナギ科(Petromyzontidae) について◆
ヤツメウナギ科1科のみに6属41種。国内には4種。一般に食用となるのはカワヤツメのみ。
アンモシーテス(アンモセーテス)と呼ばれる幼生期を経る。
口は吸盤状になり、奥に歯が並んでいる。吸盤で吸い付き、他の魚の肉をはぎ取って食べたり、体液、血液などを吸う。
特徴は鱗がない。背鰭が2つ、尾鰭があるのみ。胸鰭、腹鰭、尻鰭を欠く。
鰓孔(えらあな)が7対あり、体側に並んでいる。横から見ると本当の目を加えて8つの目(?)が並んでいるように見えるので「八目」となる。
無顎上綱頭口綱ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科カワヤツメ属
カワヤツメ/ヤツメウナギ
学名/ Lampetra japonica (Martens)
漢字/川八目 英名/Japanese lamprey
その他の無顎綱の魚へはここから!
魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆鍋/干物/蒲焼き ◎非常に美味
大きさ◆50センチ前後になる。
生息域◆島根県、茨城県以北。朝鮮半島からスカンジナビア半島東部、アラスカ。
生態◆
海で2〜3年過ごし産卵するために川に上る。
3〜4年で成熟し、湖の浅い湧水のある場所で産卵。産卵後死んでしまう。北海道では5〜6月に遡上してその年の夏に産卵するものと、9月〜10月に遡上して、翌年春に産卵するものがある。
川で2年以上暮らし、若魚(成体)に変態して海に下る。
幼生期は植物プランクトンやデトリタス(水中に浮遊する有機物)を食べている。成体は吸盤状の口で魚などに吸着して寄生、皮膚、筋肉や体液、血液などをLampheredinという腺液で溶かして食べる。
市場での評価・取り扱われ方◆主に日本海側でよく食べられている。原則的に活けを使うもので、あまりとれないので高い。
◆食べてみる◆
 ビタミンA(目の健康に大きく関わり、皮膚や粘液を健全にたもつ)が豊富。
 鮮魚としては活けで見かけることが多い。また秋田県、新潟県などではヤツメウナギの干物が作られていて、非常に高価なものだ。他には燻製とか缶詰になる。
 活けのカワヤツメをぶつ切りにしてネギと小鍋仕立て(貝焼き)にしたのがうまい。醤油、もしくは味噌で味つけする。
 またウナギのように開いて、蒲焼きにしてもうまい。

 

 卵は鍋などに入れるのだが、完全に火を通さないと中毒のおそれがある。
◆名物・郷土料理◆
 秋田県雄物川などで作られる干物。
 秋田県では「八目の貝焼き」といって活けのヤツメウナギをネギと醤油味で小鍋仕立てにする。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
カワヤツメの基本◆
■国内では流通する唯一のヤツメウナギ。
漁獲方法◆筌/手づかみ
漢字◆「川八目(ウナギ)」。
由来◆本来の目と鰓孔を横から見ると8つ並んでいるところから。
呼び名・方言◆
■一般に「ヤツメ」、「ヤツメウナギ」。
「ウナギ」、「カギヤツメ」、「ヤズメ」。
釣り◆
●送っていただいた秋田県秋田市 なべ婦人には感謝をいたします
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
●『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『新版 脊椎動物の進化』(E.hコルバート 築地書院)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)、『魚の分類の図鑑』(上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)
■or無印は市場魚貝類図鑑データベースから
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