ホタルイカ属
Genus Watasenia Ishikawa, 1914
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ツツイカ目について
ツツイカ目(Teuthida)に含める場合と亜目であった閉眼亜目(Myopsida)と開眼亜目(Oegopsida)を目に上げて考える場合がある。以下太字の科に食用のイカが含まれている。
ツツイカ目の特徴は外套膜が筒状で長く、貝殻の痕跡は柔らかいフイルム状をしている。
ツツイカ目
閉眼亜目 Myopsida
開眼亜目 Oegopsida
以上2亜目に分かれる。
開眼亜目(Oegopsida)について
スルメイカ
世界中の沿岸域、沖合に比較的大きな群れを作っている。
開眼亜目のイカは、眼がそのまま海水に露呈している。この露出している水晶体を守るための瞼の代わりをする皮膜がある。
スルメイカ、アカイカ、ソデイカなど大量にまとまってとれるものが多く、鮮魚だけではなく加工原料として最重要水産物でもある。
特にスルメイカは日本周辺に多く、国内の全魚貝類のなかでももっとも漁獲量の多いもののひとつ。食用としてだけではなく、冠婚葬祭など日本人の生活に欠かせないものだ。
アカイカは古くはそのまま食べても味の点で劣るとされ、顧みられなかったものだが、珍味加工の世界で重要なもの。
ソデイカは沖縄海域から日本海、太平洋を北に回遊する物で非常に大型になり、今では人気の冷凍刺身用イカとして人気が高い。
開眼亜目(Oegopsida)科一覧
アカイカの眼
ホタルイカモドキ科
ダイオウホタルイカモドキ科
ヤツデイカ科
ツメイカ科
テカギイカ科
Family Architeuthidae Pfeffer, 1900/ダイオウイカ科
ウチワイカ科
ゴマフイカ科
Family Mastigoteuthidae A. E. Verrill, 1881/ムチイカ科
ヒレギレイカ科
アカイカ科
ソデイカ科
Family Chiroteuthidae Gray, 1849/ユウレイイカ科
Family Joubiniteuthidae Naef, 1922/オナガイカ科
トックリイカ科
サメハダホウズキイカ科
ヤワライカ科
Family Promachoteuthidae Naef, 1912/ダルマイカ科
ホタルイカモドキ科(Enoploteuthidae)について
なぜ、ホタルイカモドキ科なのか? なぜ国内で代表的な種であるホタルイカを科の和名にしなかったのか? 科の学名が Enoploteuthidae で、世界的にはホタルイカモドキをもとにしているためだ。この発光する小型のイカの中では、当時分類学の中心地であったヨーロッパでホタルイカモドキ属がいちばん早く研究の対象となったことも理由のひとつだ。
Genus Abralia Gray, 1849
Genus Abraliopsis Joubin, 1896
Genus Enoploteuthis d'Orbigny, 1839/ホタルイカモドキ属
Genus Watasenia Ishikawa, 1914/ホタルイカ属