八戸産マイワシ上々

触っただけでほどよい脂ののりが感じられる

八戸産マイワシ

ここ数年、年年歳歳、季節ごとに、月ごとにマイワシの産地が変わる。明らかにマイワシが豊漁期を迎えたのだと思う。
考えてみると俳句の季語的な「入梅鰯」などという、もともとからしてわがまま俳諧人の、現実離れした話が当てはまる地域はがんばって探さなくてはならなくなり、不漁期を乗り越えて年間を通して国内のどこかしらでマイワシは旬を迎えるように変わってきた。
八王子の市場には青森県八戸産のマイワシが連日やってきている。今のところ並イワシの仕立ての4kg箱(昔は8㎏なんてのもあった)だけど、鮮度は十二分によく、しかも脂がのっている。
7月は夜明けどきに起きるとお茶と菓子、仕事に励み空腹をなだめながら市場に行き魚を探す。面白いもので満腹だと魚がおいしそうに思えないのだ。

梅雨明け直前、さわやか鰯丼

鰯丼

今週、月曜日においしそうだったのが青森県八戸産マイワシ、本日木曜日においしそうだったのも同じく青森県八戸産マイワシだ。これで朝ご飯を作る。
といっても残りご飯でちゃちゃちゃっと、ね。
3本買って2本は塩焼き用、1本は刺身用に帰宅と同時に下ろす。
塩焼き用は保存する。
ご飯の戻し時間3分で、残り1本を刺身にして醤油洗い。
冷蔵庫にあったみょうがとネギを刻む。
戻ったご飯は大きめのボウルに入れてほぐし、塩少々。
青柚子をしぼり込んで混ぜ込む。
ご飯を団扇であおぎ人肌程度に冷ます。
青柚子ご飯の上にみょうがとネギを散らし、醤油洗いした刺身を並べる。
てなだけで、青柚子鰯丼が完成。
忙しいので汁はなし、奈良漬けをそえて後は一気食い。
青柚子の香りに脂ののったイワシの濃厚なうま味。
爽やかさと濃厚が合体する感じがよろしいやおまへんか。
7月の梅雨明け直前の1ぱいは豊漁の鰯丼。


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