◆食べてみる◆
 一般に、塩焼きで食べるのだが、鮮度さえよければ刺身にしたい。しっとりとした白身は旨味甘味があって刺身にして最上のものである。前記のシログチのように水っぽい身質とは違って締まっている。
 定番である塩焼きもいい味だ。
 皮下に脂があるのポワレ(塩コショウして粉をつけないでフライパンなどで油焼きにする)、ムニエル、フライなどもうまい。
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がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
■は私見、市場魚貝類図鑑のデータベースから
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
●参考/『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)
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吻(口の先)は短い。各鱗に後方上から前方下に向かう黒い斑紋列がある。
ニベ科について◆
ニベ科は世界に270種。
食用となるものは多く。代表的なものにシログチ、クログチ、ニベ、キグチ、オオニベ、フウセイなどがある。
■練り製品の加工原料として重要
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
スズキ目スズキ亜目
ニベ科ニベ属
ニベ
Nibea mitsukurii(Jordan and Snyder)
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆刺身(鮮度がよければ)/塩焼き/
フライ/ムニエル/煮つけ/練り製品材料
○美味
大きさ◆40センチ前後になる
生息域◆東北以南、東シナ海。。
生態◆
産卵期は4月か9月。
外洋に面した浅い砂地に生息する。
砂泥地にいる環形動物や甲殻類、小魚などをエサとする。
浮き袋を使ってグーグーと鳴く。
市場での評価・取り扱われ方◆
■入荷量はあまり多くない。値段は高くもなく安くもない。安定した評価の魚。
ニベの基本◆
「にべもない」の「にべ」はニベ科の浮き袋からとった膠である「鰾膠(にべ)」の粘着力が強いことからきている。「鰾膠」の強い粘着力を愛嬌、もしくは親しみの安さとと変わり。「にべもない」は粘着力の薄い、すなわち愛嬌、愛想もなくと言う意味合いになった。
■すり身原料(練り製品の原料)として重要。高級とされる。
■関東を中心に各地で頭部にある耳石が硬いので「石持」と呼ぶ。
■「イシモチ」呼ばれるのはニベとシログチ。
■韓国などでは珍重して、干して調味料。食材として利用する。
漁獲方法◆底曳網/釣り
漢字◆
「魚へんに免」、「鰾膠」。
由来◆鰾(浮き袋)を「へ」と呼び、「に」は「煮る」こと。浮き袋を煮て「膠(にかわ)」をとったため。
呼び名・方言◆
■関東ではシログチとともに「イシモチ」。
■「アカグチ(赤ぐち)」
「クログチ(黒ぐち)」、「カワイシモチ」
「グチ」、「コワイシモチ」、「クチ」、「ハグチ」
釣り◆■外洋に面した砂浜などから投げ釣りでねらう。投げ釣りのしかけにエサはイソメ類。
関東では「イシモチの塩焼き」は定番的なお総菜。白身で淡白な中に皮目の風味が加わる。なかなか捨てがたい味わいだ。