シリヤケイカ

シリヤケイカの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
外套背長20cm前後。鮮度のよいとき外套膜背側に星状の白い斑紋がでる。外套膜後部、貝殻(甲)に針がない。外套膜後部(一般に頂点と思われている部分)から粘液を出している。またそこが薄汚れて見える。鮮度のよいとき外套膜背側に星状の白い斑紋がでる。

シリヤケイカの形態写真

外套背長20cm前後。鮮度のよいとき外套膜背側に星状の白い斑紋がでる。外套膜後部、貝殻(甲)に針がない。外套膜後部(一般に頂点と思われている部分)から粘液を出している。またそこが薄汚れて見える。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門頭足綱二鰓亜綱コウイカ目コウイカ科コウイカ属
外国名
英名/Cuttlefish
学名
Sepia japonika Sasaki,1929
漢字・由来
漢字 尻焼烏賊。
由来・語源 尻(外套膜後部)から粘液を出し、尻が焼けて(汚れて)見えるイカの意味。
地方名・市場名
別名「ハリナシコウイカ(真烏賊)」。
コウイカ/東京ではコウイカをスミイカ(墨烏賊)、本種をコウイカ。日野市すし政20121109
クサリ/山口県萩
マイカ/関東の市場で古くは「マイカ(針無甲烏賊)」。
シリイカ(尻いか)/島根県、山口県下関
シリクサリ(尻腐り)/島根県、山口県下関
シリコウイカ(尻甲いか)/島根県、山口県下関
マツイカ/山口県長門、仙崎
ヤケ/徳島県徳島市漁業協同組合
■ジンゴベイ、ツベクサリ(尻くさり)

概要 ▽

生息域

海水生。東北地方南部以南。西太平洋温帯・熱帯域。

生態

アマモ、海苔ひび、フトヤナギモなどに4月から7月にかけて産卵する。

基本情報

本州以南の沿岸に普通に見られるもの。主に底曳き網などで揚がるが、粘液を出すなどやっかいな点も多いイカである。
コウイカと比べるとうま味が少なく、食感もイマイチなので安い。
ただイカらしいおいしさが楽しめて安いのでお買い得である。

水産基本情報

市場での評価 やや少なめだが入荷はある。コウイカよりも安い。
漁法 底曳網、刺し網、定置網、釣り
主な産地

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

白い斑文がしっかりしているもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は秋から初夏
薄皮は取りにくい。身は厚いが軟らかく、コウイカと比べるとうま味、甘みは少ない。熱を通してもあまり硬くならない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

生食(刺身、湯引き)、焼く(一夜干し)、揚げる(天ぷら)、炒める・ソテー(野菜炒めなど)、お好み焼き、煮る(煮もの)、汁(墨汁)

シリヤケイカの刺身シリヤケイカの刺身 墨、粘液が多いので丁寧に水洗いする。比較的薄皮は弱いのでふきんなどで取ってもいい。適宜に切れ目を入れて刺身にする。げそは塩ゆでして添えている。コウイカのようなうま味には欠けるが捨てがたい味だ。
シリヤケイカの湯引きシリヤケイカのゆびき 小振りのものを丁寧に水洗いする。皮を剥き、適宜に水洗いして湯にさっと通す。小振りのものは軟らかくうま味に欠けるのが湯に通すとおいしさが増す。げそは塩ゆでして添える。
シリヤケイカの天ぷら 丁寧に水洗いして適宜に切り、とんとんと切れ目を入れる。これに小麦粉をまぶして衣をつけてやや高温で揚げる。天ぷらには本種の軟らかさが生きてくる。甘味があっておいしい。
シリヤケイカとうどのしょうゆ炒めシリヤケイカとうどのしょうゆ炒め うどは皮を剥き、適宜に切り酢水につける。これを適宜に切ったシリヤケイカと太白ごま油でいためてしょうゆ、酒、みりんで味つけ。仕上げに七味唐辛子を振る。
シリヤケイカのお好み焼きシリヤケイカのお好み焼き お好み焼きの主な具にしたもの。げそや頭部など味の出る部分と胴の部分などすべて適宜に切り、キャベツ、卵とともにお好み焼きの地に入れて空気を入れるようにかき混ぜる、これを焼く。
シリヤケイカの煮ものシリヤケイカの煮もの 関東ではイカと里いも、ジャガイモを一緒に煮ることが多い。じゃがいもがイカのうま味を吸いとてもうま味豊かに仕上がる。イカは出来るだけ皮や頭部、げそなどうま味のある部分を入れるといい。
シリヤケイカの墨汁シリヤケイカの墨汁 シリヤケイカは水洗いし、丁寧に墨袋を取っておく。胴、耳、げそなどは適宜に刻む。鍋にカツオ節出しを入れてにんじんなどの野菜を煮る。そこにイカを入れて火が通ったら墨を加え、塩味をつける。薬味は沖縄のコーレーグスを。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

東京湾ではコウイカの釣りが盛んである。寒い時期にシャクリ竿、もしくは比較的軽い竿を使い、テンヤという2本の引っ掛け針がついた道具にシャコの餌をつけて釣る。ここにシリヤケイカも混ざる。

歴史・ことわざなど

■コウイカとしばしば混同されてくる。
■甲(貝殻)をつけたまま干物にする。これを「甲つきするめ」という。

参考文献 ▽

『新・世界有用イカ類図鑑』(奥谷喬司 全国いか加工業協同組合)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『島根のさかな』(島根県水産試験場 山陰中央新報社)、『イカ』(奈須敬二、奥谷喬司、小倉通男 成山堂)、『イカはしゃべるし、空も飛ぶ 面白いイカ学入門』(奥谷喬司 講談社)


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