顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン亜目ニシン科ウルメイワシ属

ウルメイワシ(urumeiwasi)

魚貝の物知り度

★★★ 知っていたら通人級

学名 Etrumeus teres(De Key)
外国名 英名/Round herring,Japanese sardine
同科同属 その他のニシン目の魚へはここから!
漢字・由来 漢字/「潤目鰯」。
由来/目が潤んだように見えるから。
地方名・市場名

アタマアカ、ウルメ、オオメイワシ、ガンゾウイワシ、ギド、ギドオ、メギラ、ドコ、ゴコオ、ダルマイワシ、ドオメ、ドンボ、テッポウ、ナキウルメ、ナキナキウルメ、ノドイワシ、マイワシノムコ、マナゴイワシ、マツワイワシ。
高知県では小型をウルメゴ(ウルメ子)、コウルメ(小ウルメ)、特に大きい物をオーギッチョ、テッポウウルメ(鉄砲ウルメ?)、トッポウルメ。

形態 40センチほどになる。紡錘形。細長い。目が大きく目立ち、厚い脂瞼(しけん)がある。腹側に稜鱗(りょうりん)がない。
生息域 海水魚。本州以南。オーストラリア南岸、紅海、アフリカ東岸、意仲介東端、北米大西洋岸、南米部ベネズェラ・ギニア岸、カリフォルニア沿岸、ペルー、ガラパゴス、ハワイ。
生態 産卵期は10月〜翌年の6月にかけてで、盛期は冬から春。
1歳で13センチ前後、2歳で17センチ前後、3歳で20センチ前後となる。
一般的評価 一般的には目刺しなど干物として出合うことが多い。
干物は高級品ともいえそう。
しらす、ちりめんなどにも混ざるが少ない。
鮮魚ではあまりお目にかかれない。
市場など流通の場では珍しくないが、スーパーなどで売られることは稀。
水産基本情報 水産物としての重要度/★★★ 重要性は平凡
市場での評価/基本的には干物原料と考えられている。ときにまとまって入荷してきても安い。冬には脂がのり、一部で人気がある。
漁法/巻き網、刺し網、釣り
産地(漁獲量の多い順)/宮崎県、高知県、鹿児島県、島根県、愛媛県
雑学 イワシ3種/マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシをイワシという。またイワシ3種(イワシ三種)という言い方がなされる。
選び方 干物は脂焼けしていないもの。ふっくらと膨らんで、表面がきれいなもの。
鮮魚は硬く、鰓が鮮紅色のもの。触って柔らかい、腹が割れているものなどは避ける。
味わい・栄養 旬は冬。
脂が乗る時期は鮮魚としてもうまいが、それ以外にはもっぱら干物になる。
これは全般に脂が少ない魚だからだ。
加工して(干して)初めてうまいといった魚だ。
調理法 干物、刺身(酢じめ)、唐揚げ
食べ方 干物は絶品だ。比較的よく干して作るのがウルメイワシならでは。
高知県などでは釣りものの大きなウルメを丸干しにする。
寒くなると脂が乗ってくる。この時期の刺身は絶品。



酢でしめても美味。
外房などでは冬のウルメイワシはなかなか高価である。
他には唐揚げなどになる。
すしネタとしては寿司図鑑へ!
好んで食べる地域 刺身/千葉県外房では冬期にあがったものを好んで刺身にする。
加工品・名産品 干物・丸干し・目刺し/ウルメイワシの丸干し(目刺し、頬刺しなど)は高級品で人気が高い。


目に串やワラを刺したものが「目ざし」。鰓から通したものが「頬ざし」である。イワシの仲間の干物で最高峰なのがこれだ

高知県のウルメ干し/高知県では小型船によって秋から冬にかけて一本釣りされている。この大型のウルメイワシを干物にしたものが、高知名産となっている。
釣り 千葉県外房ではマサバのサビキ釣りなどで釣れる。
参考文献 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣)、『高知の魚名集』(岡林正十郎 リーブル出版)