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魚貝類の物知り度
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物知り度/★★
■地域により利用する、しないがある。旬は冬、ただし瀬戸内海でとれるのは晩春から初夏。
生息域◆富山湾、大阪湾以南。
大きさ◆ 50センチを超える。
漢字◆「平」
呼び名・方言◆調べているところ
食べ方◆ 刺身/酢締め/塩焼き

 ヒラの「ひら」は当然のごとく「平」である。この魚、言うなれば左右がぺったんこな大型のニシンといったものだ。
 旬は寒い時期、ところが岡山県、香川県などでは産卵に入ってきた春から初夏にサワラとともに刺し網でとる。もしくは兵庫県などでは巻き網でとる。瀬戸内海東部では岡山、日生、牛窓、赤穂、そして香川県東部などが春から初夏の漁場。
 関東ではまったく食用にしないヒラであるが、瀬戸内岡山では夏の風物詩的な魚。サワラ漁の始まる4月20日から6月20日までは毎日のように市場を賑わせる。また市内では刺身に作ったものをスーパーなどでも売っており、いかに市民に親しまれているのかを実感できた。

■身体は平べったいが40〜50センチにもなり大振りのなら一匹から身がたっぷり身がとれる。岡山ではこれを三枚に卸して薄く数ミリ幅に小骨を断ち切るように皮付きのまま刺身にする。また塩焼き用には、これも数ミリ感覚に切れ目を入れる。脂の落ちた夏であっても刺身はすこぶるつきにうまい。ニシン科独特の青魚の風味があるのに、これがイワシなどよりも淡々として上品。また噛みしめると脂があるのかジワリと甘味を感じる。これほど味わいに深みのあるものも少ないだろう。またヒラを長年食べてきた方からすると瀬戸内海に入り込む夏のものよりも寒い時期の方が脂がのりより美味であるという。刺身に切ったものを立て塩にし、酢締めにするともいう。これは岡山名物「ばらずし(祭寿司)」には欠かせない具のひとつ。他には塩焼きが、これまた上々の味わいである。卵巣、精巣も美味。
●ヒラの食習慣、漁のこと、また岡山での出回り時期などは、『岡山県水』合地さんに教わりました。得難い情報ばかりで感謝いたします。
●鹿児島県南さつま市笠沙 わかしおさんから


↓右は刺身、左は塩焼き用に下ごしらえしたもの
→岡山県日生漁港で水揚げされるヒラ。2007年6月17日