スズキ目タイワンドジョウ亜目タイワンドジョウ科 カムルチー/雷魚(ライギョ) Channa argus (Cantor)
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魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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物知り度/★★
■少ないながら流通している。主に東南アジア系の料理店で使われる。値段は安い
フライ/ムニエル/唐揚げ
 中国揚子江中流域から北、朝鮮半島、ソ連国境のアムール川あたりまでが原産地。
 国内では北海道を除く各地に棲息。
 上鰓器官で空気呼吸ができて、渇水、輸送などに生命力の強い魚である。また産卵期の6月〜7月
には植物の破片をあつめてドーナッツ状の巣を作り卵や稚魚をオスメスで守る習性がある。かつては非常に増えて、漁獲量も多かったのであるが減少に転じていた。それが最近また増えてきているという。
 移入してきた経緯については「大正12(1922)に、金魚の養殖で有名な奈良県郡山の人が朝鮮(当時)から持ち帰って、近くの溜め池に放養したのが広がった」と魚類学者の内田恵太郎、中村守純の調査として『魚紳士録』木村重(緑書房)にある。また同書には「千葉県小見川町の農学校の校長が朝鮮(当時)方面に旅行の折、観賞用に求めて池で飼っていたものが昭和10(1935)年秋の大洪水で逃げ出し、それが利根川筋に繁殖した」、「千葉県印旛沼の水産組合が朝鮮から鯉の稚魚を輸入したとき、これに混ざってきたのが初め」ともある。
 古くより味のいい魚として霞ヶ浦、利根川周辺などでは定評があり、戦後の食糧難のときなど飛ぶように売れたという。また今でも出荷する量こそ少ないが食用魚として取り引きされている。
■霞ヶ浦、利根川ではなんといっても洗いがいちばんうまいという。ただしカムルチーは有棘顎口虫の宿主であり、生食は危険である。有棘顎口虫は体内にはいると腸壁を破り肝臓などに移行、また体内を移動する。このとき皮膚が腫れたり、かゆみを感じたりする。またときに脊椎、脳などに入ることもあり死の危険性がある。残念ながら生で食べるのは危険である。これをなんとか寄生虫の混入しない養殖法を考え出せないものか、間違いなく美味であるので残念である。他にはフライ、ムニエルなどにしても絶品。煮つけなどにも向いている。
参考文献/『魚紳士録』木村重(緑書房)、『平成調査 新霞ヶ浦の魚』(霞ヶ浦市民協会)、『霞ヶ浦の魚たち』レイモン・アザディ(筑波書林)、『川魚図誌』芦原修二(ろん書房)
身の色合いはとても美しく、外見からは想像できない
洗いは試しに作ってみた。この美しさ、味の良さから地元の方々が好まれるのは当然だろう。なんとかこれを安全に食べる工夫、また検査などはないだろうか? これはまさにフライ界の王様的なうまさ。身にふくよかさがあり、微かに甘い。しかも旨味も感じられる