オニカサゴ

オニカサゴの生物写真

25センチ前後になる。体高は低く、尾鰭の前方に黒い胡麻状の斑点がある。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目フサカサゴ科オニカサゴ属
外国名
Hairy stingfish
学名
Scorpaenopsis cirrhosa (Thunberg)
漢字・由来
漢字 「鬼瘡魚」、「鬼笠子」。
由来 神奈川県三崎での呼び名。面構えが鬼のようであるから。
地方名・市場名
ガガネ/徳島県阿南市椿泊『椿泊漁業協同組合』。他のカサゴ類とともに。
カラコ/山口県下関市
ゴウチ/山口県長門市仙崎魚市場
ホゴ/広島県広島中央市場
ホゴメバル/広島県広島中央市場
キジンバチメ、オキガシラ」。
アカクジラツ、ガシラ、オニガシラ、ホゴ。

概要 ▽

生息域

海水魚。水深5〜171メートル。
伊豆諸島、千葉県外房〜九州南岸までの太平洋沿岸、秋田県〜九州北岸の日本海沿岸、大阪湾、少ないが沖縄。済州島、台湾北東部・南部、香港。

生態

卵胎生。
交尾期は10月〜11月。
仔魚は11月から4月。
特に12月〜2月に出産の盛期を迎える。

基本情報

流通量が少なく、高級魚のひとつ。
西日本からくることが多く、棘だらけであるなど下ろすのが大変。
どちからというと料理店などで食べるもの。

水産基本情報

市場での評価 入荷量は少ない。高級魚。
漁法 釣り
産地 長崎、熊本、和歌山など

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

外見からは鮮度がわかりずらい。触って硬いもの。鰓がきれいなもの。

味わい

旬は夏から秋
棘に気をつけて料理して欲しい。
鱗は細かく、鱗引きよりもワイヤーブラシなどの方が取りやすい。
骨はやや硬く、皮はしっかりしている。
透明感のある白身。
あらから非常にいいだしが出る。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
汁(みそ汁、鍋)、煮つけ、刺身
オニカサゴの汁 身よりも皮、内臓がうまい。そしてだしのうまさも出色。骨と棘だらけなので、歩留まりが悪い。汁にすると皮などあますところなく食べられて、しかも汁、身ともに非常にうまい。オススメはみそ汁、そして鍋。寒い時期には鍋材料として活用して欲しい。
オニカサゴの煮つけオニカサゴの煮つけ 非常に豪華絢爛な煮つけになる。皮、骨の間の身などをじっくり食べて欲しい。締まった身に甘みがあり、部分部分の味を楽しめる。骨湯はぜひともやっていただきたい。
オニカサゴの刺身刺身 皮と肝、卵巣を湯引きして盛り合わせたもの。皮にうまみがあるので、皮霜造り、焼霜造りにするべき。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

陸からの投げ釣りなどにかかってくる。小魚を生き餌にしてもくる。

歴史・ことわざなど

■ 江戸時代の武士の家では端午の節句にお膳につけた。
磯の笠子は口ばかり 磯にいる笠子は口ばかり大きくて食べるところがない。すなわり口ばかり達者で実行が伴わないの例え。

参考文献 ▽

『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『魚』(1940 田中茂穂 創元社)、『魚偏に遊ぶ 日本回遊博物誌』(田中秀男 PMC出版)


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