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哺乳動物綱髭クジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科 ミンククジラ
Balaenoptera acutorostrata
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ぼうずコンニャクが勝手に決める魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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魚貝の物知り度/★★★★
■一時、入荷が少なかったものの。近年はスーパーなどでも見かけるもの
 赤道付近をのぞく世界中の海に棲息する。我が国では日本海、北海道、三陸には夏に現れる。
 我が国で捕獲しているクジラ目は歯クジラ類のツチクジラ、ゴンドウクジラ、そして唯一ヒゲクジラ類の本種である。ヒゲクジラの仲間は歯はなく、ヒゲ板という特殊なものでオキアミやプランクトン、またはマイワシなどを海水から濾しとって食べている。このヒゲクジラの仲間には地球誕生以来最大の生物であるシロナガスクジラが含まれているがミンククジラはもとも小型で7~10メートルほどにしかならない。
 IWC(国際捕鯨委員会)によって商業捕鯨は1987年にモラトリアム(一時中止)となり、それ以後、クジラの仲間は小型鯨類のツチクジラ、ゴンドウクジラ。調査捕鯨でのミンククジラ、そして今年からはナガスクジラだけが漁獲されている。本来、日本において捕鯨対象のほとんどはこのヒゲクジラであり、クジラ産業を支えてきた。捕鯨にによるクジラ資源の急速な減少を受けて今、商用
捕鯨は禁止されている。その制約を調査のためであると少ないながらも継続しているのが現在の状況である。
 このミンククジラや他の鯨類に関しては今、様々な科学的調査が行われている。そこでミンククジラなどは増えすぎていて、サンマやイワシ、スケトウダラなどを大量に食べており、漁業への深刻な影響があるとする報告もあるようだ。
名前の由来/本種はもともとは南半球にいるのも北半球にいるのも1種類であるとされてきたが、近年北半球をミンククジラ、南半球のものをクロミンククジラ(ミナミミンククジラ)と別種に分類されるようになった。今回、我がサイトではミンククジラとして区分しない。また上の画像のものは北半球なのでミンククジラ、食用として多く出回っているのが南半球のクロミンククジラであると思われる。
 ミンククジラは本来コイワシクジラを標準和名としてきた。それが今ではミンククジラが主流であり、一般的になってしまっている。それでミンククジラとした。
 この「ミンク」は毛皮で有名な食肉目のミンクとはなんら関係が無く明治大正期にノルウェーの砲手マインケという人がよくシロナガスクジラとミンククジラを間違えて銛を打ち込んでいた。それで「マインケのクジラ」がミンククジラになったという。『クジラと日本人』(大隅清治 岩波新書)

■ミンククジラの肉は水産市場では、ありふれたものである。普段、キロ2500~3000円ほどで刺身用として売られているのが赤身。これにときたま霜降りの尾の身(本来ミンククジラには尾の身は存在しない。脂がのっている部位という意味だろうか?)が入荷する。この尾の身(脂ののった身)はキロ20000円を超える高級品であるが、引く手数多である。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
メモ/人間はできるだけ、多種多様な食物をとることが自然に優しいと思っている。例えばクジラを食べるというのは古くからの我が国での食習慣である。そしてクジラの食習慣も捨ててはならないのである。例えばクジラを捕獲するのが自然破壊なのだろうか? それに対して畜産は自然に優しいのかと考えると、どちらかというと牧畜の方が必要とするエネルギーも環境破壊も多大だろう。クジラを絶滅しないほどに捕獲するほうが、牧畜よりも遙かに自然保護に結びつく。だいたい人間が生き物である限り「生きているものを食べなければならない」という原則を忘れてしまっているの人が存在するのが不思議な気がする。捕鯨の無闇な反対はどこからきたものだろう。クジラを捕獲する、食べるというのは科学的に捕獲量を決める限りは、自然保護に繋がるだろう。国内でも多くの漁師さんたちにお会いしたが、食べるものをとるという立場で、しっかり環境保護、自然保護を目差している人たちが増えているのである。自然保護というのも正しさと人の暮らしが結びつく時代となってきている。
●上の画像は北海道紋別市、定置網にまぎれこんだもの。「まるとみ 渡辺水産」さんから

→(左)尾の身として入荷してきたもの。寿司屋などが仕入れをする仲卸でキロ/24000円
(右)
ベーコン、鯨の大和煮、塩鯨など市場では様々な加工品を見かける



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