| 脊索動物門尾索動物亜門海鞘綱(ホヤ綱)壁性目(側性ホヤ目)褶鰓亜目ピウラ科(マボヤ科) マボヤ Halocynthia roretzi ●他のホヤの仲間へはここから! ぼうずコンニャクが勝手に決める魚貝類の物知り度 ★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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魚貝の物知り度/★★★★ ■年間を通して入荷の多いもの。ただし今でも食用としない地域がある 生/焼きもの |
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| ↑(左)これがいつもよく見かける赤いホヤ、養殖されたもの。 (右)天然のもの。何人かの板前に感想を聞くと「天然のほうが身がしっかりとしているが、味には変化がないと思う」という。同時に並べて食べてはいないが違いはわからない
↑マボヤの入水管(右)、出水管(左)![]() ↑市場に行くと必ずホタテの箱の前に居座ってマボヤの子供たちを探す。養殖ものの殻つきホタテを2〜3枚も買って帰ると必ずやついてくるので一度じっくり観察をしてほしい。5〜8ミリ、大きくても2センチくらいしかないが色合いも、出水管、入水管をつののように突き出した姿はマボヤそのものである。 |
魚貝の物知り度/★★★★ ■年間を通して入荷の多いもの。ただし今でも食用としない地域がある 生/焼きもの 北海道から九州まで生息。愛知県三河湾、三重県などでも漁獲される。 市場などで見かけるマボヤのほとんどは養殖された物。天然は岩手県北部や青森県から潜水漁でとったものが入荷してくるが量は少ない。マボヤの年間漁獲水揚げ量は1万トン前後であり、産地は、全国の70パーセントの生産量を誇る宮城県、20パーセントの岩手県。青森県、福島県などからもくる。マボヤが養殖されはじめたのは1970年前後であると思われるが、この養殖が広がるとともに食用とする地域も拡大したのではないか。たとえば産地といわれる宮城県、岩手県などでも本来は海辺の地域で食べられていた物が、拡大したのではと考えられる。これを調べたいというのが、これからの課題。 また本来、ホヤを食べる習慣は主に東北の太平洋側、主産地である三陸。食用とする地域はそれほど広くはなかった。それが今や築地を始め関東の市場に入荷しない日はなく、居酒屋や料理屋の多くの板前が日々何個か必ず持ち帰る。ただし首都圏でホヤがこれほど一般的な食材となった理由には岩手県、宮城県から就職などで上京してきた多くの東北人たちのホヤへの強い嗜好がある。ちなみに初めてホヤを食べたのは上京してきた1974年の時、当時は珍しかったもので岩手県出身者の営む居酒屋においてであった。そこに連れていってくれた友人も岩手出身、当時は同県人が集まる居酒屋が東京中に無数にあった。 初めての印象は鮮烈なものであった。「好き嫌いが分かれるぞ」と話す店の方達の好機の目にさらされて食べた味はまさに自分の好みに合ったものであった。ビールから辛口の日本酒に進むのが自分流なのであるが、この変わり目にホヤは欠かせない。またつまみを食べあかしたときにももってこいである。 ひと昔前までめったに見かけないものであったホヤが急速に広まった東京とは違って愛知県から西にはなかなか広まらぬようだ。もちろん関東ほどではなくても流通はしている。例えば生息域からいっても三河湾や瀬戸内などでもとれることがある。ところが取れてもほとんど捨てられるか、安く売られる。 また近年、青森県や岩手県種市などから天然もの入荷してくる。1個100円ほどの養殖物が、天然なら300円前後もする。寿司屋を始めプロ達は「歯触りが違っているよ」と珍重するが、味わいに大きな違いはない。 釣り/これを釣り物として紹介するのはどうかと思うが、実際の釣り上がってくるのだから仕方がない。福島などでソイ、メバルなどを胴つき仕掛けで海底をとんとんやっていると、頻繁に根がかりする。これを強引に引くとやや鈍い感触がして海底を離れ上がってくるのがまさしくマボヤである。マボヤが好きならソイなんて見向きもしないでマボヤ釣りもいいものである。この小振りの天然のホヤを船上で、すぐに食べるとびっくりするほど旨い。苦味がなく甘くてさっぱりして不眠の疲れを取り去るから不思議。 ●三河湾一色市場のホヤ。三陸宮城・岩手などのマボヤが今では年中見られるものの最盛期はやはり夏なのに対して、三河湾では冬に底引き網の副産物として漁獲される。そのため抱卵しているのであろうか? 身がやや柔らかく食感が悪い。これでは生で食べてもうまさに欠ける。きっと三河湾でも旬である初夏から夏に潜水などでとれば味はまちがいなくいいのではないか? メモ/マボヤは北の生物と言ったイメージがあるが、瀬戸内海にも棲息する。そしてこの瀬戸内海には真っ白なマボヤがいる。これは広島県倉橋島の「日美丸」さんのページにあるのでご覧頂きたい http://ww5.enjoy.ne.jp/~kogera0401/ ●寿司に関しては寿司図鑑へ! |
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| ■食べ方はホヤの岩などについている方を切り、まず体内の海水をボウルに受ける。そして二つ割、皮を剥いだら内側の黒い部分や透明なワタを出し、刺身にきる。これを取り出した水とともに提供する。これが一番うまい。物足りないと感じたら塩でたべるのががよい。しょうゆも合うのであるが、この場合に柑橘類や米酢は合わないように思えてならない。 ホヤはほとんど生で食べられるのだが、三陸では焼いて食べるのだという。岩手の居酒屋で焼いてほしいとお願いすると、しょうゆをつけて焼いたものであった。ただしそのときはやや焼きすぎなのか硬くてうまくなかった。自宅でもう一度、ガスの直火で短時間焼いて塩とすだちで食べたらこれは絶品(ただしホヤが好きなら)。 また茹でるというのが甲斐崎圭という人の本にあった。ホヤを2つ割にして塩と七味唐辛子で下味をつけておく、これを茹であげるのだ。これは料理として確立しているもの。ホヤの海味が凝縮していて過激に舌を刺激する。 ほかに定番なのは塩辛、今では日本中のスーパーに並んでいるのではないか。このホヤにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を合わせたものが莫久来(ばくらい)というのがあるが、これぞ酒盗みである。 珍しいものに三陸でからからに干したものが売られているが、これなど海の味のチップスとも言えそう。 メモ/岩手県釜石市生まれの方に「子供の頃には、ホヤの皮をチュウインガムのように噛んだ」と話を聞いた。このようなマボヤに関する情報がありましたらメールでお知らせください |
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■ホヤでご飯を食べる 1989年の秋の事である。宮城県の石巻から岩手、青森県八戸まで車でできるだけ海沿いの道を走るという旅をした。この海沿いの道がときに大変な悪路で、ほこりだらけ、その上、旅の間、真夏のような暑さが続いた。特に釜石の辺りは工事中のガタガタ道、しかも昼をかなり過ぎているというのに、人家も店も食堂も見つからない。やっと見つけて入ったのが、工事現場によくある灰色の建物に白いのれん、店の名前も忘れてしまったが大きな食堂であった。腹が減っていたのでとんかつにご飯、ラーメンを頼んで待っていると、前にペンキだらけの上着のおじさんが座った。 待っても待っても来ないとんかつなのに、彼が座ると2つの丼、みそ汁のようなものがすぐに置かれた。慣れた手つきで1つの丼にしょうゆを注ぐ、クトクトと割っていない割り箸でかき混ぜて、傍らの大盛りの炊き立て白いご飯にかけた。その中身がたっぷりのホヤであったのだ。ぱっちっと箸を割り、カホカホとかき込むホヤかけご飯のうまそうなこと。腹が減って見ていると息苦しくなりそうな見事な食べっぷり。ラーメンもとんかつも来ない。おじさん去っていった。 待っててもとんかつが来ないのは、注文が通っていなかったようで、それではとホヤとご飯に注文変更。そしてやってきたのがホヤとキュウリの酢の物、そしてお茶碗1杯のご飯であった。 なにか霊につかれたようにこの光景が浮かび上がることがある。そのたびにホヤかけご飯を食べる。ホヤの水とホヤの切り身、これにしょうゆでご飯にかける。ご飯は炊き立てでなければならない。しかもできることなら汗をかくほどに肉体労働をして、その汗の乾かぬ内に食べたい。これがどれほどにうまいかはこの疲労と汗の量に比例する。 注意点は決して酒の後の食事や普段の夕御飯に食べないこと。絶対にうまくない。 |
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原索動物門尾索綱ホヤ目ホヤという生き物について
市場を歩いていていちばん聞かれることにホヤは貝ですか? というのがある。そのたびにいろいろ説明するがうまくデキた試しがない。 例えばと始めると脊索動物という門がある。門というのは説明するのは難しいが、我々人類を分類すると以下のようになる。 動物界→脊索動物門(脊椎動物門)→哺乳綱→霊長目→人科 →人 これをホヤで分類すると 動物界→脊索動物門→尾索動物亜門→海鞘綱(ホヤ綱)→壁性目(側性ホヤ目)→褶鰓亜目→ピウラ科(マボヤ科)→Halocynthia属→roretzi種 この分類の大きなものから説明すると界とは他には【植物界】や【菌界】(きのこなどを含む)、【プロチスタ界】などに別れる。門は主に体の造りからきており。例えばタコや貝類は【軟体動物門】(体が柔らかい)、ウニやナマコなどは【棘皮動物】(体の表面がとげや突起で覆われる)、などである。綱は体の造りでももっと細かな分類である。例えば魚は脊椎(脊索)動物門魚類綱、アサリは軟体動物門二枚貝綱である。目はより細かな分類であるがこれはクラスとしては厳格ではない。例えばスズキは魚類綱スズキ目であるが、他にはフグ目、コイ目などがある。こうして見てくると脊索(脊椎)動物はイカ、ウニ、クラゲなどに比べてより我々哺乳動物人類近い生物であることがわかる。魚貝類では魚だけがよりホヤの上(これは動物学的に不適切)に位置する。 この原索動物には子供(稚ホヤ)の時代には自由に泳いで暮らし、体のなか芯のような棒(魚の中骨)が入っている。その後、岩などに固着して成体となるマボヤなど。また生涯を自由に泳ぎ、まるで魚のごとく見えるもの、ナメクジウオなどがある。 これがマボヤなどの分類的な簡単な説明であるが、実をいうと最後通告のごとく彼等に話すのは『ようするにイカや、貝よりもず〜っと人間様に近いのですよ』である。 |
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