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特徴/貝殻は高い。表面に茶褐色の殻皮(薄い膜)をかぶり、貝殻は石膏質を感じる白。螺肋(貝殻にある筋)は全体を回り、くっきりして見える。成長脈(縦に走る筋)はほとんどない。
北海道根室産
福島県浪江町請戸
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科
ヒメナガバイ
Beringius (Neoberingius) frielei
(Dall,1895)
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魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
市場での評価・取り扱われ方◆東北、北海道太平洋側などからときどき入荷してくる。値段は安い。
生息域◆三陸から北海道、ベーリング海。
大きさ◆ 殻長(貝殻の高さ)20センチ前後になる
漢字◆「姫長貝」。
標準和名由来◆貝殻が長いためだと思われる
呼び名・方言◆福島県原釜では「巻貝(まきばい)」
食べ方◆ 刺身/焼き物/煮つぶ

 ナガバイ、ヒメナガバイの区別は難しく迷いに迷っている。ここでは螺肋、すなわち横に走る筋が明白なのをヒメナガバイ、ほとんど見られないのをナガバイとした。福島県などからくるもので筋があるものとないものが混ざっており、この2形は貝殻の質も違っているように思えるのだが、これはこれからの課題。

◆食べてみる◆
 ナガバイと味は変わらない。刺身は「真つぶ(エゾボラ)」のよりは柔らかい。そのためにコリコリ感はやや弱いが、旨味・甘味があり美味。煮る、焼くも美味だ。足の部分にある毒性分(テトラミンは)ない。
●同定には『学研生物図鑑 貝氈@巻き貝』(波部忠重 奥谷喬司)を使いました。
注/『学研生物図鑑 貝氈@巻き貝』と『日本近海産貝類図鑑』では生息域などに食い違いがある。今回は主に形態を重視した
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