利根川周辺の漁
利根川川魚の味
フナの煮つけ

千葉県香取郡小見川町北総漁協
宮崎米秋さん、
篠塚秀一さん、
根本豊治さん
2004年1月10日
目次市場魚貝類図鑑
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フナはウロコをとり、苦玉(写真右中央上の青い部分)をつぶさないようにワタをとる
尾を落とし、尾の部分に細かな切れ目を入れるのは篠塚さんの工夫。
調味料はしょうゆ、酒、砂糖。これを合わせて火にかけ煮立たせる
フナを入れてからはつきっきりである。さらさらとした煮汁がややねばってきたら炊きあがり
フナの卵は甘みがあっていい味わいでした
 戦前生まれの宮崎さんたちにとっては川魚は子供の頃からなれ親しんできた味。特に小見川では米は豊富にあり不自由はしなかったものの「おかず」は漁で売れないものや、半端なものが多かったようである。

●上記のことで小見川町の漁師さんたちのおうちが貧しかったのかというと、まったくの見当違いである。実を言うと昭和30年はじめ。すなわち1950年代全般までは未だに日本全国で飢えの恐怖を感じていたのだ。そんな時期に白米には不自由すない地域というのがどんなに珍しいことであったことか
 そんななかでも寒の時期のフナはごちそうのさいたるものであった。

 フナの煮つけは篠塚さんが下ごしらえをして、根本さんが煮あげる。まず、しょうゆ、酒、砂糖を合わせる。水はいっさい使わない。これを煮立ててフナを入れて、ホイルで落としぶたをする。あとはやや強火で炊きあげる。この間つきっきりである。



 フナは売れる魚であり、洗いなどにすると歩留まりが悪くもったいないというのが組合長の宮崎さん。確かに洗いにするとほんの少しか食べられないが、煮つけならば皮、腹骨のまわりなどたっぷり食べられる。長い腸もなかなか濃厚にうまいのである。



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