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古異歯亜綱イシガイ目イシガイ科 ヒレイケチョウガイ Hyriopsis cumingii (Lea, 1852)
他のイシガイ目の二枚貝にはここから!

魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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魚貝の物知り度/★★
■淡水真珠の母貝。食用にもなる
煮つけ
 中国原産。
 ヒレイケチョウガイ(イシガイ科の貝)は雌雄異体、メスは精子を水管から取り込むと、体内で受精、産卵孵化、グロキディウムというという幼生になるまで鰓内で保育する。そしてこのグロキディウムは母貝から放出されてチチブなど魚類のヒレや鰓に寄生して成長、やがて剥がれ落ちて着底、成貝になる。
 霞ヶ浦でのヒレイケチョウガイ養殖では稚貝作りにチチブなどのハゼ科の魚を利用している。
 また、コイ目コイ科タナゴ亜科の魚は二枚貝に産卵する習性があるが本種に産卵するタナゴに関しては調べているところ。
 淡水真珠は色合いなどでアコヤガイなどとは別の魅力があるという。またいびつな形のバロック真珠というのも人気がある。これらは調べているところ。
 さて淡水真珠養殖について考えてみたい。淡水でのコイ、ウナギなどの養殖は少なからず水を汚染する。それに対して二枚貝の養殖は水質浄化の一翼となり自然には優しいのである。また稲敷市の養殖業者である米口さんなどは貝の身の部分も食用として利用をすすめている。この佃煮は土浦市などで販売して好評だという。このように自然に優しく、また食用にも使える淡水養殖は霞ヶ浦の水質浄化のためにももっと押し進めてもいいのではないだろうか? 現在では淡水真珠養殖は茨城県でも寡少であり、あまり目立つ存在とは言えない。このようなところは行政からも無視されがちである。そんな業種には一般人、もしくは市民が注目、また少しでも参加してはいかがだろう。大阪市道頓堀川の浄化にはイケチョウガイが活躍し、市民の参加もすすめられている。
■ヒレイケチョウガイは霞ヶ浦の「淡貝(たんかい)」であるカラスガイ同様、煮つけなどにして食べることが出来る。これがなかなかうまいのだ。今回のものは切り干し大根と煮てみた(画像下)のだが、まことにご飯にも酒にももってこいの一品となった。
●清和真珠では茹でた貝が売られているが残り少ない。また稚貝が成長すれば食用として手に入れることが出来るようになる模様だ。
●米口清さん(清和真珠 茨城県稲敷市羽生)にいろいろご教授願いました感謝致します




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