軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)カワニナ科カワニナ属

カワニナ(kawanina)

魚貝の物知り度

★★★★ 知っていたら通人級

学名 Semisulcospina libertina (Gould)
外国名 英名/
同科同属 その他のカワニナ科の貝へはここから!
漢字・由来 漢字/川蜷、川貝子
由来・語源/川にいる蜷(巻き貝)という意味。タニシが湖(止水)や流れの穏やかな水路、田にいるのに対して、流れのある場所に生息するから。
代表的な呼び名 カワニナ
地方名・市場名

徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)貞光川ではカワニナ。
秋田県雄勝郡羽後町ではウラツブ。
オドリッコ、オビー、オンボンボン、カーギラ、カーゲラ、カアニラ、カーニナ、ガーニナ、カーランナー、ガイロ、カジッコ、カタッカイ、カタッケー、カニヒラ、カニラ、カワギラ、カワジラ、カワタツボ、カワタニシ、カワダニシ、カワツブ、カワニシ、カワニラ、カワビナ、カワホージョ、カワマギ、カワミナ、カンジ、ガンジ、カンジグサ、ガンジラ、ガンジラグサ、ガンジラグサ、ガンジラツボ、カンズ、カンゾ、ガンタ、ガンダ、ガンツボ、カンニャンボ、カンニュウボ、カンニョウボ、カンニョブ、ガンラ、キキンビナ、キキンミナ、ギナッツブ、ギンナッツブ、グイナ、クロゴーナン、ケイボウ、ケーガラ、ゴーカイ、ゴウナ、ゴーナイ、ゴーニャー、ゴウネ、ゴーネァー、コーヒナ、ゴオヒナ、コジキガイ、コジキツブ、ゴシナ、ゴナ、コヒナ、ゴビナ、ゴミナ、コンミャ、スイスイニナ、タニシ、タノシ、チンボウーラ、ツブ、ツム、デーロ、デーロガイ、デゴナ、デンデーロ、トウボシ、ナガツブ、ナガッツブ、ニーナ、ニイラ、ニギラッコ、ニナ、ニナガイ、ニラ、ニラガイ、ニラナ、ネコガイ、ネジリッケ−、ノラボタニシ、バイ、ビイナ、ビーロンジ、ビナ、ビナガイ、ビンナ、ビンノジ、ビンロウジ、ベンサシガイ、ベントガイ、ホージャ、ホージャー、ホージョ、ホージョーギャー、ホウタルガイ、ホタルガイ、ミナ、ミョウゴツブ、メョウゴツブ。

形態 殻長45ミリに達する。円錐形でやや細長く、やや膨らむ。螺肋(成長脈 横縞にみてとれる)は溝状にはっきりとしており、螺層と螺層の間はほとんどくびれない。
生息域 淡水生。北海道、本州、四国、九州、沖縄。朝鮮半島。
流れのある水路、河川に生息。
生態 雌雄異体。
卵胎生で育児囊を持ち、小貝を産み出す。
ゲンジボタルの幼虫の餌となる。
基本情報 最近では(2010年現在)ゲンジボタルの餌として注目を浴びている。
食用となるが、タニシと比べると一般的ではない。
食べる地域も点在するが日常的なものとはいえないようだ。
キキンミナ(キキンビナ 飢饉蜷)の地方名からも、食用とされる順序も最下位に近いものだと思われる。
生息域によっては泥臭く、泥を吐かせる必要もあると思うが、食べることはできる。
クセのない味わいで可食部は少なく、だしもあまり出ないよう。
水産基本情報 ★ 食用として認知されていない
市場での評価/流通しない。
漁法/採取
産地/
ノート ゲンジボタルの保護活動、増殖が盛んになっており、本種もその餌として注目を浴びている。
選び方 原則的に生きているもの。
味わい・栄養 旬は不明。
必ず加熱すること。
美味との情報があるが、食べた限りではあまり旨みがなく、筋肉にも味がなかった。
もう一度、食べる機会を持ちたい。
一定期間清水で泥を吐かせると、臭みはない。
切り身、下ろした状態の図鑑
寄生虫 横川吸虫/横川吸虫の第1中間宿主で、アユ、フナ、オイカワ、タナゴ類などを第2中間宿主とする。最終宿主は哺乳類。横川吸虫は少数の寄生では症状が出ないが多数寄生すると、慢性炎症、ポリープがみられ、下痢、腹痛を起こす。
ウェステルマン肺吸虫/カワニナは第1中間宿主。第2中間宿主はモクズガニ、サワガニ、アメリカザリガニなど。最終宿主は哺乳類。肺、皮下、脳、腹腔内臓器、縦隔洞、眼窩、泌尿生殖系、咬筋などに寄生。長期間の寄生により細胞破壊し、虫体の周囲に結節状の中囊を作り、中には血液、吸虫の排泄物、吸虫の卵、ショルコー・ライデン結晶などを含んだ液体に満たされている。症状は血痰が出、脳に寄生した場合、頭痛、嘔吐、癲癇(てんかん)様発作、視力障害、麻痺など脳腫瘍に似た症状が出る。ときに死亡に至る。
すしネタ すしネタとしては寿司図鑑へ!
調理法 ゆでる
食べ方 調理法/ゆでる
ゆでる◆ゆでて食べてみる。旨みはなく、泥を吐かせたものはあまりクセもない。
好んで食べる地域
加工品・名産品
釣り
参考文献 『日本産淡水貝類図鑑 1 琵琶湖・淀川産の淡水貝類』(紀平肇、松田征也、内山りゅう 株式会社ピーシーズ)、『日本産淡水貝類図鑑 2 汽水域を含む淡水貝類』(増田修、内山りゅう 株式会社ピーシーズ)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『図譜 人体寄生虫学』(吉田幸雄 南山堂)