軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)カワニナ科カワニナ属

★★★★ 知っていたら通人級
| 学名 | Semisulcospina libertina (Gould) |
| 外国名 | 英名/ |
| 同科同属 | その他のカワニナ科の貝へはここから! |
| 漢字・由来 | 漢字/川蜷、川貝子 由来・語源/川にいる蜷(巻き貝)という意味。タニシが湖(止水)や流れの穏やかな水路、田にいるのに対して、流れのある場所に生息するから。 |
| 代表的な呼び名 | カワニナ |
| 地方名・市場名 |
徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)貞光川ではカワニナ。 |
| 形態 | 殻長45ミリに達する。円錐形でやや細長く、やや膨らむ。螺肋(成長脈 横縞にみてとれる)は溝状にはっきりとしており、螺層と螺層の間はほとんどくびれない。 |
| 生息域 | 淡水生。北海道、本州、四国、九州、沖縄。朝鮮半島。 流れのある水路、河川に生息。 |
| 生態 | 雌雄異体。 卵胎生で育児囊を持ち、小貝を産み出す。 ゲンジボタルの幼虫の餌となる。 |
| 基本情報 | 最近では(2010年現在)ゲンジボタルの餌として注目を浴びている。 食用となるが、タニシと比べると一般的ではない。 食べる地域も点在するが日常的なものとはいえないようだ。 キキンミナ(キキンビナ 飢饉蜷)の地方名からも、食用とされる順序も最下位に近いものだと思われる。 生息域によっては泥臭く、泥を吐かせる必要もあると思うが、食べることはできる。 クセのない味わいで可食部は少なく、だしもあまり出ないよう。 |
| 水産基本情報 | ★ 食用として認知されていない 市場での評価/流通しない。 漁法/採取 産地/ |
| ノート | ゲンジボタルの保護活動、増殖が盛んになっており、本種もその餌として注目を浴びている。 |
| 選び方 | 原則的に生きているもの。 |
| 味わい・栄養 | 旬は不明。 必ず加熱すること。 美味との情報があるが、食べた限りではあまり旨みがなく、筋肉にも味がなかった。 もう一度、食べる機会を持ちたい。 一定期間清水で泥を吐かせると、臭みはない。 |
| 切り身、下ろした状態の図鑑 | |
| 寄生虫 | 横川吸虫/横川吸虫の第1中間宿主で、アユ、フナ、オイカワ、タナゴ類などを第2中間宿主とする。最終宿主は哺乳類。横川吸虫は少数の寄生では症状が出ないが多数寄生すると、慢性炎症、ポリープがみられ、下痢、腹痛を起こす。 ウェステルマン肺吸虫/カワニナは第1中間宿主。第2中間宿主はモクズガニ、サワガニ、アメリカザリガニなど。最終宿主は哺乳類。肺、皮下、脳、腹腔内臓器、縦隔洞、眼窩、泌尿生殖系、咬筋などに寄生。長期間の寄生により細胞破壊し、虫体の周囲に結節状の中囊を作り、中には血液、吸虫の排泄物、吸虫の卵、ショルコー・ライデン結晶などを含んだ液体に満たされている。症状は血痰が出、脳に寄生した場合、頭痛、嘔吐、癲癇(てんかん)様発作、視力障害、麻痺など脳腫瘍に似た症状が出る。ときに死亡に至る。 |
| すしネタ | ■すしネタとしては寿司図鑑へ! |
| 調理法 | ゆでる |
| 食べ方 | 調理法/ゆでる ゆでる◆ゆでて食べてみる。旨みはなく、泥を吐かせたものはあまりクセもない。 |
| 好んで食べる地域 | |
| 加工品・名産品 | |
| 釣り | |
| 参考文献 | 『日本産淡水貝類図鑑 1 琵琶湖・淀川産の淡水貝類』(紀平肇、松田征也、内山りゅう 株式会社ピーシーズ)、『日本産淡水貝類図鑑 2 汽水域を含む淡水貝類』(増田修、内山りゅう 株式会社ピーシーズ)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『図譜 人体寄生虫学』(吉田幸雄 南山堂) |