タチウオで作る蒲焼き重(風)とは珍しや?

要するにフライパンを使った蒲焼き風のもの


小田原で見事なタチウオをいっぱいいただいて、ほぼ食べ終わったと思ったら、また来た、来ましたよ東の方の海から、相模原在住だという謎の釣り師が3本ばかり持って来た。
こんなにタチウオ尽くめではやってられまへん。
けど、ありがとう!
さて、その日ボクは我が家にある、うな重の重箱を整理していたのだ。長さを量って、ご飯の量をみるために実際に詰めてみようなんて地味なことをやっていた。ただ、考えてみたら上に乗せるものがない。
それで考えたのが「フライパン照焼」だけど、確かこの料理名は雑誌『四季の味』か、『暮らしの手帖』にあったもので、「フライパン蒲焼き」としても間違っていないはずだ。
作り方はウルトラC級に簡単である。
余談になるが、この2雑誌は昔はすごく優れていたのだ。当時、へんにかっこつけてまったく使えない料理は皆無で、読んだだけで、だいたいのコンセプトがわかり、すぐに作れるものばかりだった。最近買っていないけど、どうなってるんだろうな?

重に乗せればなんでもうまそうに思えるけど、本当にうまいのよ


閑話休題。
改めて、作り方はウルトラC級に簡単である。
タレはみりんと醤油を合わせたもの。
基本1対1を鍋でわかし、味見してもっと甘い方がよければみりんを、辛い方がよければ醤油を足す。これにてタレの完成。
タチウオは三枚に下ろし、腹骨と血合い骨を取り、適当に切る。
水分をよく拭き取り、小麦粉をまぶして多めの油でじっくり皮目が香ばしくなるようにソテーする。
仕上げに火をとめてタレをかけ回す。
しつこい味が好きなら、タレを入れて、少しソテーするといい。
以上、材料はタチウオと小麦粉と油、タレだけ。
ウナギの蒲焼き用の重にご飯を均等に盛り、蒲焼きをのせて、追いダレをして出来上がり。
こんなに簡単に昼ご飯が出来上がるとは思わなかったので、かなりとても実にうれしい。
しかも、山椒をかけながら食うと、ウナギの蒲焼きの味におっつかっつじゃないかな?
皮目がちょっとだけねっとりして、身にたっぷり脂があって甘いと感じられる。
問題はじっくり味わうにはうますぎて、早食いになってしまうことかも。
こんなもん、毎昼作ってたら、かないません。


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