硬骨魚類のアニサキス探しは容易ではない
アニサキス症の責任の所在は?
アニサキス症の責任は飲食店や魚屋が取るらしい。これは料理を提供する側に対して、あまりにも酷な話である。だいたい、それではアレルギー性のアニサキス症はだれが責任を取るのだろう。
現在のアニサキス症の責任の所在に関しては、明らかに間違っていると思っている。
さて、毎日毎日、アニサキス探しを続けている。寄生虫としてはアニサキスの線虫類と、扁形動物類に分けられるが、線虫類は断面が円形で細長いことで扁形動物と区別できる。
さて、幼虫に関しては、硬骨魚類や軟体類内のアニサキスでもまずは内臓内で探す、筋肉に関してはつぶして水で濾して探せばなんとなかると思う。しかし幼虫でも小さな個体を探すのは容易ではないだろう。
また、冷凍したら危険ではないというがアレルギーに関して、死んだ幼虫に抗体反応は起きないのか? 卵を取り込んだ場合にどうなるんだろう? などなど個人的に勉強しなければならぬことが多すぎる。
一般人の感覚ではこれ以上は不可能かも
筋肉をすりつぶすのは大変
筋肉はできるだけ手でほぐし、半身はザルの中でつぶしてみた。
鰓の中に1個体見つけたが、富山県氷見産なのでアニサキス・ピグレフィー(ピグレフィー)なのだろう。丸まっているのを伸ばして長さを量るつもりが、作業中に紛失したためにできなかった。
最終的に鰓に1個体以外は見つからなかった。当然、筋肉内はボクが調べた限りでは0。
ということで、氷見産マサバは鮮度さえよければ、ボクが調べた限りでは生食してもアニサキスに関しては安全とみた。
たった1個体に関してだけどアニサキスに関して安全とみた
料理人・魚屋でアニサキス幼虫を、必ず見つけ出せるという人もいれば、難しいと言う人に分かれた。
基本的に硬骨魚類内のアニサキスを100%見つけ出すのは不可能とみた。
見つけ出せると言った料理人・魚屋は考えが甘いのである。
問題はアレルギー性なのだ。その場合、アレルギー反応を持つ人のみに現れるものがあるからだ。
幼虫が人間の体内に入ったときには内視鏡検査、アレルギーに関しては抗アニサキスIgG,IgA抗体の検査 (特異IgE・アニサキス検査)を受けることでわかる。
不安を感じるなら予め抗体検査を受けるべきかも知れない。
ちなみに内臓内にいても基本的に問題はない。問題は筋肉内・のだけど、非常に希なのだと思われる。それでも小さな個体は見つけにくいので危険性は否定できない。