千葉市地方卸売市場、モーニングのオムライス

喫茶店というよりもレストランだと思う


市場旅につきものなのが市場めし、これがないと市場旅の楽しさ半減。市場の魅力も半減する。
千葉県千葉市、千葉市地方卸売市場の関連棟は肉屋あり、大きな八百屋ありで、多彩、中でも面白かったのは向かい合った2軒の昆布や乾物を売る店だ。
さて、長い長い関連棟を歩き回った後に向かうのが、2階にある食堂街であるが、2階にあることはおぼえているが、どこから上がるのか見当がつかない。
長すぎる関連棟の、見つけにくい入り口の階段を上がらないと食堂街にたどり着けないのは、よそ者だけではなく、市場人にも不便ではないか。
市場を設計した人間は、明らかに働く人のことをまったく考えていない。
豊洲もそうだけど、行政や施工者はなぜ働く人のことに無関心なのだろう。
中央部分が吹き抜けになっていて、左右に食堂が2軒、中華が1軒、レストラン(喫茶)が1軒の計4軒がまばらに散らばっている。
明らかに閉店した店が多いのだろう。
関連棟の大きさを考えると、寂しい限りである。
その中の1軒は客がいないので却下。食堂は海鮮丼の写真を見てやめた。中華は前回食べているので避けた。
市場飯に魚介類を選ばないのは、外食くらいは魚を避けて通りたいのもあるけど、その料理に仕入れの苦労が見えてしまうためだ。
特に海鮮丼は値段を考えると仕方がないとは思うけど、いじましくていやだ。希に本物の地物の海鮮丼があると、嬉しくなるが、それは奇跡というものである。
ついでに冷凍マグロや冷凍輸入エビ・イクラなどがダメだとは思わないけど、お里が知れているものは食べない主義なので悪しからず。

まことに王道としかいいようがないオムライス


考えた末に『レストラン&喫茶 モーニング』にする。
メニューの写真が昔ながらの雰囲気を醸し出しているし、外から見た限りでも店内に落ち着きが感じられる。
『レストラン&喫茶 モーニング』の、お勧めは日替わり定食らしいが、自分の気持ちに素直に従いオムライスを食べる。
最近、ナポリタンが食べられる店はそんなに減っていないが、オムライスが食べられる店は減っている気がする。
フライパン使いが面倒なせいかも知れぬ。
オムライスは「やわらか卵のオムライス」とあって、猛烈死ぬほどがっかりしていたら、しっかり焼き上げたものもあるというのでお願いすることにした。
メニューをじっくり見ると、な、な、な、なんとナポリタンがあることは入り口で気がついていたが、ドライカレーとか、ハンバーグなど大好き、がいっぱいある。
ボクの精神年齢は8歳なので、次はハンバーグ食べたいなと思った。

ケチャップライスはもう少しケチャッププラスがいいけれど


オムライスの不思議な絵柄の皿にはサラダとマカロニサラダが添えられている。そしてみそ汁。
ケチャップライスのケチャップがもう少しきいていてもよかったけど、香ばしくソテーされた卵焼き、たっぷりかかったケチャップなど、とてもうまい朝飯が食えた。
『レストラン&喫茶 モーニング』、もう一度きてもいいかも。


関連コンテンツ

サイト内検索

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。