クロアジモドキ

クロアジモドキの生物写真

40センチ前後になる鯛型で腹鰭がなく、背鰭は1つで、尻鰭がながい。

魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科クロアジモドキ属
外国名
Black pomfret
学名
Parastromateus niger (Bloch,1795)
漢字・由来
漢字 黒鰺擬
由来・語源 田中茂穂の命名。1950年代まではクロアジモドキ科が立てられていて、アジ科ではなかったため。
地方名・市場名

概要 ▽

生息域

海水魚。水深55〜80メートル。
少ないが青森県牛滝、兵庫県浜坂、島根県浜田、山口県の日本海沿岸、小笠原諸島、瀬戸内海、茨城県〜九州南岸の太平洋沿岸、鹿児島県南さつま市笠沙、宮崎県日向市油津、東シナ海大陸棚域。山東省、韓国釜山、台湾、インド-西太平洋。

生態

基本情報

国内ではほとんどとれなかったが、ときどき鹿児島などでまとまってとれるようになっている。
非常に味のいい魚だがほとんど知られていない。

水産基本情報

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

味わい

旬は調べているところ。
8月初旬の個体は脂がのっていた。
鱗は軟らかく小さくて取りやすい。皮は厚みがあるが柔らかい。
透明感のある白身で白濁する。熱を通すと少し硬く締まる。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

料理法 生食(刺身、カルパッチョ)、汁(潮汁、鍋)、煮つけ、焼く(塩焼き、幽庵焼き)、揚げる(フライ)、ソテー(ムニエル)
生食◆マナガツオやサワラに似た味。非常に緻密な身質で酸味が少なくうま味がある。イヤミのない味でもある。
汁◆いいだしが出て、煮ても硬く締まらないので潮汁、みそ汁、鍋などにして非常に美味しい。特にいり焼き(すき焼き)は絶品。タマネギなどとの相性もいい。
煮つけ◆しょうゆとの相性がよく、煮ても硬く締まらない。身離れがいいのも魅力。
塩焼き◆単に塩焼きにしても、祐庵漬け(幽庵づけ)にしても味がいい。マナガツオを思わせる味。
揚げる◆あらなどの唐揚げ、フライにしてもいい。
ソテー◆クセのない適度に繊維質の白身。ムニエルにすると表面はかりっと香ばしく、なかはしっとりと仕上がる。
クロアジモドキの刺身刺身は抜群にうまいし、きれいだ。この魚、一定量水揚げがあり、市場に流通すると高級魚となるはず。
魚すき(いり焼き、煮ぐいなど各地で料理名が違っている)は煮ても硬くならず、実に味わい深い。タマネギとの相性がいい。
上品な甘味のある白身で煮て身離れがいい。皮は厚く煮ると実にうまい。
単に塩焼きにしたもの。脂がのっているので硬く締まらず、実にうまい。
クセのない上品な白身だが揚げるとやや硬く締まりすぎるのが難点。
クロアジモドキのムニエルバターとの相性がいいのでムニエルは絶品。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)、伊東正英(鹿児島県南さつま市笠沙)
『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)


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