ギマ

ギマの生物写真

体長25センチ前後になる。背鰭、腹鰭に計3本の強靱な棘がある。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系フグ目モンガラカワハギ亜目ギマ科ギマ属
外国名
Short-nosed tripodfish
学名
Triacanthus biaculeatus Bloch, 1786
漢字・由来
漢字 擬麻、義万、銀馬
由来・語源 「ぎま」は静岡県浜名湖での呼び名。ギマの皮がザラザラして木綿を麻のように硬くした布に似ているから。
銀色(灰色)をしていて馬のような形から「銀馬」、それが「ぎま」になった。
地方名・市場名
別名、ギンカワムキ、トゲハゲ、ナンヨウツノハゲ。
愛知県一色ではツノギマ。
三重県尾鷲ではハリハゲ。
和歌山県串本市ではツノハゲ。
ギッパ、ギッペ、コンノウ、サンボンギリ(三本錐)、スッコベ、ツノギ、ツノコ、ハゲ。

概要 ▽

生息域

海水魚。
北海道南部〜九州南岸の太平洋沿岸で鹿島以北には少ない、少ないながら新潟県〜山口県の日本海、九州北西岸、瀬戸内海(少ない)、屋久島、沖縄(少ない)。朝鮮半島南・東南岸、インド〜西太平洋域。

生態

比較的浅い湾内に群れているようだ。東京湾では汽水域にまで入る。
大量に粘液をだす。

基本情報

フグ目の魚。内湾性で腹鰭と背鰭に非常に大きくて硬く鋭い棘を持つ。また大量に粘液を出すなどで危険だしやっかいな魚である。
古く浜名湖などで好んで食べられたという記録が残っているが、今ではその鋭いとげと、大挙して押し寄せてくるので、内湾の定置網などに入って嫌がられている。

水産基本情報

市場での評価 入荷は非常に希。安い。
漁法 定置網
産地 千葉県、静岡県など

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

味わい

旬は秋から初夏。
鱗は皮と一体化して硬い。皮ごと剥き取る。骨はあまり硬くはない。
血合いは褐色を帯びた赤。透明感のある白身で熱を通すと締まる。
肝はクセがなく美味。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

料理法 汁、生食(刺身、セビチェ)、煮つけ、焼く(塩焼き、幽庵焼き、干もの)
汁◆皮を剥ぎ適当にぶつ切りに、もしくはあらの部分を水から煮出すとじつにいい出しが出る。みそ仕立てでも、塩仕立てともに、肝のうまさもあいまって非常に美味。
生食◆刺身にして肝を添えて美味。また柑橘類と青唐辛子、紫玉ねぎでセビチェにしても美味しい。
煮つけ◆皮を剥ぎ、肝と一緒に煮つけにすると実に美味。身が締まって甘みがある。
焼く◆単に塩焼きにしてもいいが、干したり、幽庵焼きにして美味である。
ギマのみそ汁肝がたっぷり入ったみそ汁は官能的な美味しさ。
セビチェはライム、塩、青唐辛子で和えたもの。
軽く干して焼いたもの。皮に独特の風味があり美味しい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

防波堤などからオキアミエサなどにかかる。

歴史・ことわざなど

■ 〈浜名湖では昔から名物として賞味されている〉『東海の魚』(片岡照男 中日新聞社)
■ 〈濱名湖沿岸殊に入出村では古來特に是を賞味するので、此付近の鷲津などからも大に入荷することがある〉『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)

参考文献 ▽

『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出)、『魚と貝の事典』(月賢二 柏書房」)、『東海の魚』(片岡照男 中日新聞社)、日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出)、『魚と貝の事典』(月賢二 柏書房」)、『東海の魚』(片岡照男 中日新聞社)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)


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