オオミゾガイ

オオミゾガイの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
殻長14センチ前後になる。貝殻は褐色の殻皮をかぶり、薄くもろい。貝殻には前後を隔てる畝状の筋がある。

オオミゾガイの形態写真

殻長14センチ前後になる。貝殻は褐色の殻皮をかぶり、薄くもろい。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マテガイ超科ユキノアシタガイ科ミゾガイ属
外国名
英語/Dall's razer-clam
学名
Siliqua alta (Broderip & Sowerby,1829)
漢字・由来
漢字 大溝貝
由来・語源 ミゾガイの仲間で大型になるという意味合い。「みぞがい」の意味は不明だが、貝殻に前後を分ける畝状のものがあり、これとの関連からくるのではないか。
地方名・市場名

概要 ▽

生息域

海水生。東北以北。アラスカ。
潮間帯直下〜水深20メートル。

生態

基本情報

ホッキガイ(ウバガイ)漁でとれるもの。
古くは全国的に流通するものではなかった。
現在(2011年)でもまだまだ一般的な認知度は低いが、関東では珍しいものではなくなっている。
味がよく、用途が広く、安いので、今もっともおすすめできる二枚貝。

水産基本情報

市場での評価 活け(殻つき)と剥き身パック入りで入荷。量は二枚貝としては少ない。一定の評価がなく安い。
漁法 貝桁網
産地 北海道
市場でのオオミゾガイ市場でのオオミゾガイ
オオミゾガイのむき身オオミゾガイのむき身

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

剥き身は触って反応のあるもの。殻つきも同じ。殻が割れていても鮮度とは関係がない。

味わい

旬は不明
ホッキガイ(ウバガイ)漁と入荷時期が重なる。
貝殻がもろいこと、砂を噛んでいるために商品価値が低いよう。
ただし貝殻を取り、砂を洗いながしても歩留まりは60パーセント近い。
水管部と足の両方が刺身(軽くゆでる)になる。
足の内部にある中腸腺(肝臓にあたる)、生殖腺などが柔らかく大きい。
これを汁にすると濃厚で濁る。
オオミゾガイの捌き方2殻つきのほとんどが砂を噛んでいる。
オオミゾガイの捌き方3刺身になるのは足と水管部分。
オオミゾガイの捌き方4右上の中腸腺は熱を通すととけて、濃厚な味わいとなる。
オオミゾガイの捌き方1歩留まりが非常に高い。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
刺身(軽くゆでる)、ソテー(オイル焼き、バター焼き、炒めもの)、煮つけ、みそ汁、干物
オオミゾガイの刺身
刺身(軽くゆでる) 水管部と足の部分を開き、中腸腺、生殖腺などを除き、軽くボイルする。完全な生よりも、甘みが出、食感もよくなる。同様な仕込みをする二枚貝(ウバガイ、バカガイ)と比べても遜色のない味わい。
オオミゾガイのソテーオイル焼き(バター焼き)
オイルでソテーして塩コショウするだけの単純な料理法にして美味。熱を通しても硬くならないのがよい。
オオミゾガイのバター焼きバター焼き
オオミゾガイの煮つけ煮つけ
水管、足と季節の野菜を炒め煮にする。いいだしが出て、味わい深い一品となる。
オオミゾガイのみそ汁みそ汁
砂を洗い、適当に切り、水から煮て、みそを溶く。中腸腺から濃厚な旨みが出る。やや重い味わい。薬味などで工夫が必要。
オオミゾガイの干物干物
水管部分を開いて干す。やや硬めに干すのがよい。旨みと甘みの強いうまい干物になる。

オオミゾガイの刺身の作り方
オオミゾガイの刺身の作り方1オオミゾガイの刺身の作り方1
まずは貝を剥く。オオミゾガイは貝殻が柔らかいので、器具(貝剥き)がなくても簡単に剥ける
オオミゾガイの刺身の作り方2オオミゾガイの刺身の作り方2
左手は水管。真ん中に鰓やワタ(内蔵)がある。この鰓を中心にたくさんの砂を噛んでいる
オオミゾガイの刺身の作り方3オオミゾガイの刺身の作り方3
足を切り離し、水管を割き、鰓とワタ(内蔵)を取り去る。手荒く扱うと足の色素がとれてしまう。この色素がトリガイのように「良し」とするのか、むしろこそぎ落とすべきかわからない
オオミゾガイの刺身の作り方4オオミゾガイの刺身の作り方4
これを流水でよく洗い、徹底的に砂を落とす。
オオミゾガイの刺身の作り方5オオミゾガイの刺身の作り方5
よく洗ったものを熱湯に数秒くぐらせて氷水にとる。ここでもう一度砂を落とす
オオミゾガイの刺身の作り方6オオミゾガイの刺身の作り方6
これが出来上がりである。これを刺身として食べる、もしくは寿司ネタともなる。小振りの寿司なら4かん、大振りでも3かんはとれる

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『軟体動物学概説 上巻』(波部忠重、奥谷喬司、西脇三郎他 サイエンティスト社)


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