ウミタケ

ウミタケの生物写真

殻長9cm前後になる。貝殻に対して水管が著しく長い。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門二枚貝綱オオノガイ目ニオガイ亜目ニオガイ超科ニオガイ科ニオガイ属
外国名
学名
Barnea dilatata (Souleyet, 1843) 
漢字・由来
漢字 海筍
由来・語源 『目八譜』より。水管が筍のように伸びているためか。
地方名・市場名
別名/タイワンウミタケ。

概要 ▽

生息域

海水生。男鹿半島・房総半島以南。東南アジア。
水深5〜20メートルの砂泥地。

生態

産卵は春と秋の2回。

基本情報

水産基本情報

市場での評価 有明海周辺でのみ流通しているが、現在はほとんどとれていない。
漁法 ねじ棒
産地 佐賀県、福岡県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

味わい

旬は5〜9月
貝殻は非常に薄く、水管がとても長い。
食用とするのは水管。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
干物/バター焼き/酢みそ和え

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

粕漬け 甘い酒粕に漬け込んだもの。福岡県柳川市、佐賀県佐賀市。[竹下商店(佐賀市)]
干しうみたけ 水管部分を硬く干し上げたもの。

釣り情報

歴史・ことわざなど

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■房総半島以南に棲息する。生息域であるとされる東京湾にはまず棲息していないと思われる。また瀬戸内海に棲息しているものは食用としての情報は皆無である。たぶん食用として漁獲されるのは有明海だけである。
有明海では「ねじ棒」というステンレス製の棒に十字形の金具が着いたものを泥に差し入れ、手の感触でウミタケをひっかけ上げるウミタケの長過ぎる水管をからめ取るわけだ。
市場など食用の面で見ると間違えなく有明海だけの貝である。ウミタケの「たけ」は、きのこをということであろうか? また細長い水管から、竹のように長いということなのだろうか?
■「ウミタケは干物がいちばんですよ」と佐賀県生まれの知人から聞いたことがある。すなわち後はないよとでも言いたげであった。しかしいきなり干物とういうのもおかしいので柳川から生きているのを送ってもらった。まったく貝殻など飾りのよう、ほとんどが身である。そして食用とするのは水管なのだが、これが凄まじく長く大きい。水管は黒く汚れて見えるが、塩でもむとやや白くなる。これを刺身に切る。刺身はやや生臭い。数切れならなんとか食べられるが酢みそなどと合わせるのがいい。生でいちばんだと思えたのはバター焼きである。
 生を食べて、あまりうまいと思わないでいたら有明海沿岸荒尾市の小林さんから干物を送っていただいた。するとこれが味わい深い逸品である。軽くあぶって食べたのだが、噛むほどにじわりじわりと旨味が染み出してくる。
●福岡県柳川市
塩でもんだウミタケの水管塩でもんだウミタケの水管
ウミタケの刺身ウミタケの刺身
刺身はやや生臭い。数切れならなんとか食べられるが酢みそなどと合わせるのがいい。

参考文献 ▽

『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)


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