202309/30掲載

チダイ塩焼きの残で今季初湯豆腐

だし上手は水選び上手だけれど

チダイ塩焼きのだし

八王子総合卸売協同組合、マル幸で9月22日に買ったチダイは尾頭付きで焼き、食べるだけ食べて残った頭部と中骨は冷凍保存した。
毎日4時間単位で仕事(?)をしているので、一日三仕事にすると、真夜中に空き時間ができたりする。
日付が替わる時間、まさか飯を食うわけにもいかず、最近では正一合程度の酒をのむための肴を用意している。
今回は豆腐があったので、湯豆腐を作る。
東京西部の水道水をいかに濾過してもだしは取りにくい。仕方がないのでフランスのボルビックを使っている。今のところこれがいちばんだしを取りやすい。ただフランスから水を運ぶなんて、しかもその水を使うなんて、なんて恥ずべき行為なんだろうと反省している。現在の在庫を使い果たしたらペットボトル入りの水をやめて、だしに関しては別の手段を考えなくてはならない。
悲しいことにボルビックで取ると昆布だしが早くおいしくとれる。これを科学的に説明してくれる人おらんかな?
だしをとったらド深夜なので、すまんすまんと謝りながら頭部と中骨は捨てる。

湯豆腐は深夜にことことと

チダイの湯豆腐

あとはだしに酒と塩で味つけして、豆腐を煮ながら食べる。
今季初なので土佐醤油も煮干し醤油も作っていない。生醤油で食べる湯豆腐も決して悪いものではない。
しかも湯豆腐で時間を消費すると糖質を摂ることなど忘れてしまう、のでダイエットにもなる。
糖質は宮城県気仙沼の「水鳥記」だけ。気仙沼の酒はほんまにみなウマシなので、正一合が儚く感じてしまう。
豆腐だけでは淋しいので、特売の三つ葉とエリンギを加えてみた。
エリンギは最近特売続きなので、いろいろ試行錯誤、煮込まないとうまくないことがわかってきた。
こんなことだって湯豆腐を食べてもひとり、なので楽し。
頭に流れ込んでいる情報が大洪水状態なので、名月など見る気にはなれない。

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