202306/22掲載

ときどき外れもあるがイボダイの外れは外れにあらず

イボダイの上物とふんだが


魚を買って、期待していた味ではない、ということがボクには少なからずある。知り合いの魚屋に面と向かって「(魚選びが)雑だな」と言われたことがあるので、問題は総てボクにある。
今回はかなり真剣に選び、期待が大きかったこともあって、ダメージも大きかった。おいしくない、わけではないが平凡な味だったのだ。
特に落ち込んだのは徳島県人がやたらに好きな、イボダイでのつまずきだったためだ。
失敗の原因はもっとちゃんと指の感触を確かめなかったところにある。
さて、刺身で食べて、味は及第点だったが、期待の割りに、といったものだったので、夏らしい焼き物にする。
水洗い、卵巣の大きさから、産卵はまだ先であると確認する。

刺身は平凡だった


三枚に下ろして半身は刺身で食べてみた。
脂がのっていない上にあまり味がない。
軽く塩をしても味が浮かんで来ない。
こんなところが魚の難しさと言えそうである。

イボダイの青柚子焼き


半身は振り塩をして1晩寝かせる。
翌日、表面の水分を拭き取り、焼く。
8分通り焼き上がったら、青柚子をすり込んだみりんをつけて焼き上げる。
昔からみりんや酒、若狭地(酒・醤油)風味をつけて焼き上げたものが大好物なので、結果オーライかも。
というかあまりにもおいしいので、刺身など作らず1尾丸ごとつけ焼きにすべきであった。
深夜酒なので菊正宗樽酒を盃にいっぱいだけ、しみじみと。

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イボダイのサムネイル写真
イボダイPacific rudderfish, Butterfish海水魚。幼魚は表層性でクラゲの傘の下。成魚は大陸棚上の低層。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の・・・・
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