ニシマアジ

ニシマアジの生物写真

60センチ前後になる。稜鱗(りょうりん 楯鱗とも。「ぜんご」)が尾から頭部までつながって、幅が広い。国内でとれるマアジ(Trachurus japonicus)と非常に似ている。マアジと比べるとやや頭部が大きい。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★★
重要
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科マアジ属
外国名
Atlantic Horse-mackerel,Horse-mackerel
学名
Trachurus trachurus (Linnaeus)
漢字・由来
漢字 西真鰺
由来・語源 命名は魚類学者、阿部宗明(あべときはる 1911〜96)。
大西洋産の魚に、「西」、「元」の字をあてた。大西洋に生息するマアジの意味。
地方名・市場名
ヨーロッパマアジ、オランダ
注/ときにタイセイヨウマアジということもあるが別種をさす。

概要 ▽

生息域

海水魚。北東大西洋沿岸および地中海

生態

イギリス周辺では6月〜8月に産卵。

基本情報

マアジは非常に需要が高く、鮮魚・加工品原料として供給が追いつかない状況。それを補っているのが、輸入アジ。なかでももっとも古くから、またもっとも大量に輸入されているのが本種。ノルウェー産が多いので流通上は単に「ノルウェーアジ」で通じるほどだ。
スーパーなどで見かける安い開き干しのほとんどが、本種。総菜などにも活用されている模様。

水産基本情報

市場での評価 一般に冷凍などで見かけることはない。冷凍加工原料。輸入後商社などを通じて干物加工業者に送られるもの。
漁法 巻き網
主な産地 オランダ、ノルウェー、アイルランド、イギリス、ドイツ、スペイン、フランス、アイスランド
輸入量3万トンあまり。

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

一般に干物としてだけ見かけるもの。多くは一定の脂ののりがあり、油焼けして黄ばんでいないもの。

味わい

干物の味わいとして。
非常に脂がのっている。
身質は国産に負けない緻密、かつ、適度に繊維質。
クセがなく背の青い魚特有の旨みが強い。
栄養分はタンパク質、脂質、ビタミン類が含まれる。生活習慣病に効果のあるDHA、EPAが豊富。ビタミンB1、カルシウム、タウリンの含有量が高い。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

干物は身側から焼く。

好んで食べる地域・名物料理

全国各地。

加工品・名産品

開き干し、醤油干し
ニシマアジの開き干し開き干し
マアジの開き干しに占める本種の割合はかなり高いと考えている。国産よりもやや安値。
醤油干し
しょうゆ、糖分などで味つけして干し上げたもの。[ヤマカ水産 静岡県沼津市]
焼きあじ
塩焼きにしたもの。兵庫県〜山形県にかけて作られている「「浜焼き」がこれ。サバ類、カレイ類で作ることが多いが意外に素材は多彩。大振りのノルウェー産で作ったこれも実によく出来ている。[丸和 福井県福井市]

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館)、『食卓にのる 新顔の魚』(海洋水産資源センター新魚食の会 三水社)、『おさかな栄養学』(鈴木たね子、大野智子共著 成山堂書店)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)
独立行政法人水産総合研究センター『マアジ及びニシマアジの魚種判別マニュアル』
魚提供/『サスヨ水産』(静岡県沼津市)


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