ツキミシビレエイ

ツキミシビレエイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
94cm TL 前後になる。全体に茶褐色で、体盤は楕円形で左右に長い。尾鰭は三角形に近く、その高さ・第2背鰭の後端までの距離よりも長い。腹部は白く周囲は褐色に縁取られる。[61cm TL・4.759kg]
94cm TL 前後になる。全体に茶褐色で、体盤は楕円形で左右に長い。尾鰭は三角形に近く、その高さ・第2背鰭の後端までの距離よりも長い。腹部は白く周囲は褐色に縁取られる。[61cm TL・4.759kg]
94cm TL 前後になる。全体に茶褐色で、体盤は楕円形で左右に長い。尾鰭は三角形に近く、その高さ・第2背鰭の後端までの距離よりも長い。腹部は白く周囲は褐色に縁取られる。[61cm TL・4.759kg]
尾鰭は三角形に近く、その高さ・第2背鰭の後端までの距離よりも長い。
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★
美味
分類
動物界脊索動物門顎口上綱軟骨魚綱板鰓亜綱エイ区エイ上目シビレエイ目ヤマトシビレエイ科ヤマトシビレエイ属
外国名
学名
Tetronarce formosa (Haas & Ebert, 2006)
漢字・学名由来

漢字/月見痺鱝 Tukimisibireei
由来・語源/〈本種の丸い体盤の形が月を連想させることに因み 新標準和名ツキミシビレエイを提唱する〉。『日本初記録のヤマトシビレエイ科魚類ツキミシビレエイ(新称)Tetronarce formosaと本種の標徴に関する新知見,およ び近縁種との形態比較』(魚類學雜誌 萬代あゆみ、松沼瑞樹、本村浩之) 2017年11月

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。141-435m。
[岩手県綾里沖]、千葉県犬吠埼東方、三重県南伊勢町奈屋浦熊野、和歌山県白浜町椿、駿河湾・[宇久須沖]、高知県室戸沖・、土佐湾、東シナ海。
台湾。

生態


目の両側にある発電細胞 皮を引くと、目の両脇に蜂の巣状に見える細胞が並んでいる。これが発電細胞である。

基本情報

三陸以南に生息すると思われるが、現在のところ詳細は不明。
2017年に国内で初めて確認されたもので、過去にヤマトシビレエイと混同されていたようだ。
大型で発電して不要に触ると感電するために食用と考えられていない。
珍魚度 底曳き網、巻き網などでときどき揚がるが、感電が恐いのですぐに捨てられている。同定が難しいこともあり、手に入れるのは至難。

水産基本情報

市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網、巻き網
産地/宮城県
強い発電力 底曳き網や巻き網でとれるが、非常に大型で発電力が強く、無闇に触ると痺れるので、漁師さんなどには嫌われている。[伊豆半島宇久須沖]

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるものでべたつかないもの。

味わい

旬は不明。
水分が多く手で身が潰れるくらいに柔らかい。皮はたぶん取った方がいい。
熱を通すと縮まないがゼリー状になる。尾に近い部分は比較的身がしまっている。

栄養

危険性など

発電する魚なので不要に触ると感電する。

食べ方・料理法・作り方

ツキミシビレエイの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、生食(肝刺身)
ツキミシビレエイの煮つけ 基本的な料理は他のエイと同じである。くせのない味わいで煮ると軟らかくなり、煮汁が染みこみやすい。
水洗いして皮を剥き適当に切る。発電器のある部分と中央部分の筋肉とを両方入れるといい。湯通しして冷水に落としてぬめりを流す。酒・砂糖・醤油・水を煮立てた中で煮る。
比較的短時間で煮上がる。鍋止めする必要はなく、煮立てを食べるといい。くせのない味わいで、身がとろっとして柔らかい。発電器の部分など柔らかなゼリーのようである。
ツキミシビレエイの唐揚げ 尾に近い部分の筋肉は水分が少なく、揚げ物にできる。水洗いして尾に近い部分の筋肉を適当に切る。水分をよく切り、片栗粉をつけて最初は低温で、だんだん油の温度を上げていき、最後は高温で揚げる。表面はさくっと香ばしく中はしっとりとして豊潤で味わい深い。
ツキミシビレエイの肝の刺身 肝は非常に大きく微かに赤みを帯びている。血液が出てしまうが、このまま刺身状に切って食べてみた。アカエイやホシエイの肝は近年人気があるが、より軽い味わいである。好き嫌いは出ると思うが嫌みがない。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど