カマキリ

代表的な呼び名アユカケ

カマキリの生物写真

体長25㎝前後になる。全鰓蓋骨の最上部の棘は上方に曲がる。河川に生息する魚としては大形。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カジカ亜目カジカ科カジカ属
外国名
Fourspine sculpin
学名
Cottus kazika Jordan and Starks,1904
漢字・由来
漢字 鎌切
由来・語源 高知県での呼び名。
地方名・市場名
金沢ではゴリ、マゴリ(真ごり)。
福井県で永平寺町などでガコ、産卵のために秋から冬にかけて川を下るものをアラレガコ。「霰魚(あられがこ)」とは産卵期の冬、霰の降るときに膨らんだ白い腹を上にして流れにのって下流に下るとされるため。
徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)でアユカケ。「鮎掛」は棘でアユをひかけて捕まえて食べているためと教えられていた。
日本山海名産図絵には「越前霰魚(えちぜんあられうお)」。

概要 ▽

生息域

淡水・汽水域。河川の中流域、下流域、河口域。
青森県〜島根県浜田の日本海に流れ込む河川、青森県〜高知県の太平洋に流入する河川、佐賀県、宮崎県。

生態

小卵型。
産卵期は秋・冬〜春(1月〜3月)。
幼魚期は水生昆虫を10cmを超えるとアユなどの魚を食べる。

基本情報

福井県では「がこ」、産卵期に河口域に下るものを「あられがこ」呼び、珍重している。
また金沢の「ごり料理」は高級なもの。
金沢の「ごり」はカサゴ類の本種と、ハゼ科の小型魚カワヨシノボリ、ウキゴリなどもさす。
例えば金沢ではカジカを「真ごり」として呼び分けている。

水産基本情報

市場での評価 福井県などでは希に流通する。活魚1尾競りで高価。
漁法 網、養殖
産地 高知県、福井県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

旬は夏から秋。
鱗は軟らかく取りやすい。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で煮ても硬くならない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法 煮る、揚げる
煮る◆煮魚風にあっさりと煮ても白身で実に味がいい。素焼きにしてじっくりと甘露煮にしても美味しい。
唐揚げ◆小振りのものは唐揚げなどにしても味がいい。
川の上流部にいるカジカと比べると横幅がある。
カマキリの甘露煮福井県吉田郡永平寺町にある『さぎり屋』の甘露煮。甘さ控えめで骨まで食べられる絶品である。
カマキリの唐揚げ唐揚げ◆小振りのものは唐揚げなどにしても味がいい。

好んで食べる地域・名物料理

甘露煮●福井県九頭竜川中流域、下流域。[さぎり屋 福井県吉田郡永平寺町]
煮る●煮て食べるとあっさりして病人にも食べやすい、と言われていた。[徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)]
高知県仁淀川流域。

加工品・名産品

あられがこ●甘露煮。[さぎり屋 福井県吉田郡永平寺町]

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

協力/永野昌枝・廣さん(土佐の廣丸 高知県高知市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)


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