202403/14掲載

アブライカのムニエルでサンドイッチ

まとまってとれると人気ものになりそう


愛知県蒲郡市の三忠(愛知県蒲郡市)さんが、見つけて送って頂いた。それをボクに伝えてくれたのが星野健一郎さん(株式会社フーディソン)である。
アブライカはスルメイカなどに近い種ではあるが、非常に生息域が広く、記載に使った固体はハワイで揚がった模様である。
国内海域では定置網や底曳き網にぽつんと混ざる程度。まとまって手に入れるのが難しい。

イカのムニエルは魚の、よりもうまいかも


今回はこれを徹底的に料理して食べてみている。
イカはすべてソテー(油を使って火を通す)しておいしい。中華風に炒めてもいいし、そのままソテーしてステーキのようにしてもうまい。
今回は粉をまぶしてムニエルにしてみた。外套膜(胴に見える部分)は大きめに切るとソテーしにくい。今回は拍子木に切って作ってみた。
作り方は簡単。
水洗いして外套膜は皮付きのまま拍子木に切る。
布に挟んで上から叩くようにして水分をきる。
塩コショウして小麦粉(ここでは全粒粉)をまぶし、多めの油のなかで中火でソテーする。
季節の葉玉ねぎを一緒に炒める。
なんて簡単な料理なんだろう、コツなんてないように思えるが、とにかく徹底的に水をきることが肝心だと思う。
ソテーした表面がかりっとしており、食べる前からイカらしい香りがたつ。
アブライカのいいところは熱を通しても硬くならないところである。
野菜とか調味料でアレンジが効くのがムニエルのいいところだろう。

野菜たっぷり用意してパンに挟む


これに生野菜やハーブ類をプラスしてバゲットに挟んでみた。
今回はバゲットを2cmくらいに切り、温めてムニエルを挟む。
野菜はあるものを適当にだけど、とても合うと思ったがトマトは無加温になってからなので使わなかった。
そろそろ加温しないトマトが出てくると思うので待ち遠しい気がする。

あくまでも昼食のためのサンドイッチ


ちなみに今回もトルコのサバサンドの続きでもある。
要するにパンに挟めばなんでもかんでもサンドイッチなのだ。
今回はオリーブオイルではなく温めたパンにバター(ボクはマーガリン)を塗ってみた。
この油分が材料を一体化してくれる。
ただ単に、ムニエルとして食べるよりもサンドした方がうまいようである。
しっかり腹にたまり、腹持ちがいいのも魅力的だ。
できればシャブリなどを合わせたいけど、烏龍茶で。

このコラムに関係する種

アブライカのサムネイル写真
アブライカHawaiian flying squid海水生。山陰・房総半島以南。台湾、フィリピン、オーストラリア、ハワイ、チリ沖。・・・・
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