202308/17掲載

石川県産マアジで外房風なめろう

にんにく大量投入夏バテバージョンのなめろう


お盆明けには市場に行かない、のがボクの勝手な決め事だけど、ハードスケジュール直前なので市場に行った。買い物はしないつもりだし、期待ゼロで回ると、やはりなにもない。
しかも野菜を買おうにも八百角は休み。多摩地区の、青果と魚市の休市が違うのはなぜだろう?
しかも、しかも上野原のトラック行商のオヤジが夫婦幸せそうに歩いているのを見て、不幸なボクの心に木枯らしが吹いた。
八王子綜合卸売協同組合、マル幸にもあまりめぼしいものはなく、「明日からかな?」、「だろうな」なんて無意味な会話をして後悔する。歳を取ったら意味なし会話はやってはならぬ。
唯一いいなと思ったのが石川県産のマアジだった。魚がないときなのでちょっと高めで、しかもかなり人の手が入っている(注文分をとった後かも)ので残り少ない。けちくさくはあれど1尾だけ連れて帰ってくる。
小振りではあるが丸みのあることからみて石川県でも富山湾側、七尾から来たものかもとは思ったが、パーチを探す気にもなれない。

酢をつけつけ食べるのが千葉県外房風


帰宅後、何時ものように測定して撮影、下ろす。
食べたいものは決まっているので、三枚下ろしにする。
これで夕方、なめろう(みそたたき)を作る。
皮を剥き、細かく切る。
みそ・青ねぎ・大葉・大量のにんにく、しょうがではなくほんの少しだけのハバネロを加えて徹底的に、研いだばかり切れすぎる文化包丁でたたく。
おいしい「なめろう」を作るときのコツは、よく切れる包丁でたたくことなのだ。
大量のにんにくを投入したのにも関わらず、石川県産マアジは脂がのってうま味豊かなので、青魚らしいうま味が強く感じられる。いいマアジで作った「なめろう」にはこくがある。
やはり疲れたときには、大量のにんにくを投入して、千葉県外房風に酢で食べる「なめろう」がきくのである。
北海道で買った千歳鶴の味はボク好みではなかったけど、シテがうまいと気にならぬ。

このコラムに関係する種

マアジのサムネイル写真
マアジJapanese horse-mackerel, Japanese jack mackerel海水魚。大陸棚を含む沖合〜沿岸の中・下層。北海道全沿岸〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、種子・・・・
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