202307/19掲載

ほぼ梅雨明けの千葉県鴨川産ハガツオ

ハガツオも船上締めは意味がある

鴨川産ハガツオ

八王子綜合卸売センター、福泉に千葉県鴨川から中型のハガツオが来ていた。千葉県鴨川市にある定置網は大きく、黒潮を直接受けるところなので回遊性の魚が多い。
見事な同鴨川産ゴマサバと並んで鮮度抜群のハガツオがあったので思わず買ってしまった。
ハガツオの旬は秋から晩春(4、5月)くらいまでだと思っている。魚には生殖巣が大きくなると脂が増すものと、脂がなくなるものがある。イサキなどは産卵近くになっても脂があるが、ハガツオは抜けていくのだ。ただし眼の前にあるのは、船上締めをうたっているだけに鮮度もいい。
本種など、基本的な魚に関しては春夏秋冬買って食べてみている。そんな季節の中で比較的漁獲量が多い時季の、夏ハガツオというのも「買い」の理由である。

夏のハガツオはスマート

ハガツオ

身に張りがあるものの、体長50cm・1.9kgずいぶんスマートだ。例えば10月や5月の、同じ千葉県鴨川産の個体と比べると体高がなく痩せている。

薬味たっぷり用意してたっぷり食べる

ハガツオ刺身・たたき盛り合わせ

やたらに暑く外出から帰っても、体からなかなか熱が消えない。こんなときこそ夏らしい活力が湧く料理を食べたいものだ。
その活力を薬味にもとむ。香辛野菜とぬたである。
冷凍庫保存しておいた高知県で作られている「ぬた」を出して置く。高知県の居酒屋で教わったもので、少しアレンジしているものの、要するに葉ニンニク、ごま、みそ、砂糖、酢を合わせてすったものだ。
あとは刺身とたたきを作るだけ。
残念ながら脂はなかったものの、たたきはあぶった皮周辺の豊かな味わいと酸味のある身の味わいとで、胃の腑から元気になりそうな味である。
刺身はもう一工夫すべきかも。
旬ではなくても船上締めハガツオは、「また買いもの」やも知れぬ。

このコラムに関係する種

ハガツオのサムネイル写真
ハガツオ英名/Striped bonito フランス語/Bonite oriental スペイン語/Bonito mono海水魚。沿岸の表層を群れて回遊している。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、屋久島、琉球列島。朝鮮半島南・・・・
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