202306/17掲載

内緒だけど、夏のホウライヒメジの刺身は非常にうまし

国内ではもっとも普通のおじさん


八王子綜合卸売協同組合、マル幸、クマゴロウが銭州で釣り上げた魚の中に混ざっていたもので、銭州や利島沖などの釣りの名脇役といったところだろう。
ホウライヒメジのヒメジ科の魚の特徴は体長に比べて口が大きいことだ。だからシマアジ狙いの大きい針にもすぐに食いついて、その上、口周りが硬いので外れることがない。銭州ではオジサンともども常連さんといったものだろう。
この大型のヒメジはほぼボクのためだけに持ち帰ってくれる、そんな魚だが、最近、欲しい人が急増中である。
だから「うまい」とは書きたくないが、書かないと嘘になる。ここ数年、神奈川県小田原市、小田原魚市場の個体も素晴らしい味だったが、銭州ものも負けてはいない。

刺身がいちばん素晴らしい

ホウライヒメジの刺身

今回特にビックリしたのは刺身のうまさに、である。脂はそこそこといったところだが、実に味が濃いというか呈味成分が多種で豊かなのだ。甘いと感じるのも呈味成分が複雑に絡み合っての甘さだし、ちゃんと締めてあるので食感も心地よい。

陰が薄く感じる焼霜造り

ホウライヒメジのあぶり

本来、こちらが定番といった感のある、皮目を生かした焼霜造り以上においしかったのは、夏の魚だからだろうか?

このコラムに関係する種

ホウライヒメジのサムネイル写真
ホウライヒメジWhitesaddle goatfish海水魚。珊瑚礁、海藻繁茂地域・外縁。八丈島、小笠原諸島、[若い個体/宮城県気仙沼]、千葉県外房〜屋久島の太平洋沿岸、山・・・・
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