202303/25掲載

3月25日 丸松西上商店のハタ干もの

日本海のハタハタの干もの


兵庫県香美町香住、『丸松西上商店』のハタ(ハタハタ)の干ものをいただいた。香住でさんざんハタ(ハタハタ)をむさぼり食っているので、この日本海の個体群のうまさはわかりすぎるほどわかっている。土産にもらったときのうれしさは表には出さなかったものの、内部で炸裂したことは言うまでもない。
冷凍流通する干ものなので食べたのは本日の朝である。要するに朝ご飯の友というやつで、早朝から解凍し、手に取ってみて大いに後悔する。これはご飯の友じゃなく酒の肴かも知れないと思ったからだ。
もう遅い、そのまま焼き上げて、これまた兵庫県但馬香住のジンバのみそ汁、豊岡市のたくわんとともに朝ご飯に食べた。
日本海但馬沖のハタハタは脂が豊かである。脂の強い魚の干ものはべとつくものだが、その脂のべとつきがない。
ていねいに作っていることは触るだけでわかる。徹底的に水洗いして、やや強めの干しているのだ。

黄金色に焼き上がる


まずは焼きやすさに感激する。あくまで一般家庭と水産物の関係を調べているので、特殊な焼き台がない。そんな我が家でも黄金色に焼き上がる。たぶんこれほど美しく焼き上がる干ものは他にはないと思う。
見た目には至って普通の朝ご飯なのでおかず→ご飯→おかずといきたいが、ハタの干ものを食い始めると、ご飯がおいてけぼりになる。
頭から食らいついて、丸ごと食っても食える。嫌みのない優しい味なのにうまみがとても豊かである。身の口の中で身と皮に甘味が感じられ、舌の上でほぐれる感じも心地よい。あまりにもおいしいので、1尾だけ夜に取って置いたが、おやつに食ってしまいそうでこわい。
『丸松西上商店』のハタ(ハタハタ)の干ものは大発見だ。
土産に持たせてくれた方にも感謝!

このコラムに関係する種

ハタハタのサムネイル写真
ハタハタ英名/japanese sandfish,Sailfin sandfish海水魚。水深100〜400メートルの大陸棚砂泥地。産卵期に2〜10メートルの浅場に移動する。北海道太平洋沿岸、オホーツ・・・・
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