チョウセンブナ

代表的な呼び名トウギョ

チョウセンブナの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
7cm TL 前後になる。側へんし体高はあまり高くない。背鰭・臀鰭の基底は長く、尾鰭は丸い。鰓蓋の後ろにコバルトグリーンの斑紋がある。[千葉県産]
7cm TL 前後になる。側へんし体高はあまり高くない。背鰭・臀鰭の基底は長く、尾鰭は丸い。鰓蓋の後ろにコバルトグリーンの斑紋がある。[千葉県産]
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目キノボリウオ亜目オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科ゴクラクギョ属
外国名
学名
Macropodus ocellatus Cantor, 1842
漢字・学名由来

漢字/朝鮮鮒 Chousenbuna
由来・語源/朝鮮半島などから国内に持ち込んだ、フナのような形の魚という意味だと思われる。田中茂穂は関東大震災(1923)以後、増えたとしている。神奈川県のジシンブナ(地震鮒)は震災後増えたための呼び名だ。
〈トオユウ 唐魚 Macropodus opercularis (Linne) 琉球でトウユウ、我國で台湾金魚又は朝鮮金魚、神奈川縣の川崎市に近い日吉村でジシンブナと云う。大正二年の震災後、其土地の川へ激増した爲に付けられた名稱である。〉。田中茂穂は「闘魚」を間違って「唐魚」と解釈したのだと思われる。Macropodus opercularis (Linne) は現タイワンキンギョのことで、記述は本種と混ざり合っている。ただ本州での記述と図は明らかにチョウセンブナである。『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)
〈棘鰭亞目迷器族トウギョ科トウギョ屬 テウセンブナ Macropodus chinensis (BLOCH) 〔原産地は支那及び朝鮮であるが、移植の結果本邦(主として東京近傍)にも分布するに至った〕〉 。トウギョは「闘魚」である。Macropodus chinensis (BLOCH)はシノニム。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)

地方名・市場名

概要

生息域

平野部の浅い池や用水路・水田などの流れのほとんどないところ。
関東平野、濃尾平野、新潟県などに広く分布していた。
現在では関東地方茨城県・千葉県、長野県、新潟県、岡山県で自然繁殖していると思われている。

生態

雄が気泡を吐き出し、水面上に浮巣を作る。
産卵期は6〜7月。雄は雌に求愛し、産卵する。
雄は巣を守る習性があり、この時季他の魚が近づくと激しく攻撃する。
空気呼吸ができる。
攻撃性が強い。

基本情報

1914年頃、朝鮮半島から移植された魚で、1923年の関東大震災後劇的に増えた。近年は見つけるのが難しいくらいに減少している。本来は観賞魚である。
国内で突然、繁殖が確認されたり、消滅したりと不思議な存在となっているようである。美しい魚であるだけに、どことなくロマンを感じる。
珍魚度 淡水域で希に見られるもので、珍しいといえそう。ただし国内での移動、移入はするべきではない。

水産基本情報

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど