202308/11掲載

シイラのポキって素晴らしい

こんなにわかりやすい万人向きの料理はポケだけかも


7月27日の、5㎏のシイラを食べ尽くすには多種多様な料理に挑戦するほかはなかった。今までやったことのない料理を作り、ことごとくおいしかったことにビックリした。
とは何度も書いている。その料理のひとつがポキである。
ボクの作るポキは、とある島で、ハワイやミクロネシアの島々で働いていたというバングラデシュ人、パキスタン人、沖縄で働いたことがあるという日本語の出来るフィリピン人、島の現地人に教わったもので本来のハワイのものとは関係ない可能性がある。
たぶんハワイで、マヒマヒであるシイラもポキの定番的な魚だと思っている。
ちなみに明らかに怪しい、コンクリート造りのコンビニのようなところで、やたらに危険そうな男達と、車座になって意気投合して飲んで騒いだときのものなので、かなりいい加減である。しかも、アルコールを飲んでいたのはボクだけだった。ここではポキとしたが、甘い炭酸飲料しかのまない若者はポケと言っていたことも述べておかなければならぬ。
またドルが余ったので、教えてくれたお礼に甘い飲み物をたっぷり買って上げたら、ポキに合うという唐辛子の調味料をいただいた。ポケットに入れたところまでは覚えているが、泥酔に近かったのでなくしてしまった。味見はしたので、この真っ赤なキダチトウガラシで作った調味料も確かにポケに合うと思うし、同じ味の調味料はアジアンマーケットなどで手に入る。
シイラは三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取る。皮を引いて細かく切る。
トマト、辛い唐辛子、にんにくは適当に切っておく。
これをすべて和えて、ごま油(これはボクが好きだからで、油の種類はなんでもいいのだと思う)・醤油・ねぎ・にんにく、トマトなど好みの野菜、ハーブ(今回は東南アジアのバジル)と和える。
切り身をごま油・醤油・ねぎ・にんにくで和えて置くと数日使えて便利。
この料理の特徴はわかりやすいうまさだというところだろう。だれが食べてもうまい。しかも味つけの濃さによってはご飯にもあうし、パンにも合うところがいい。
ちなみに酒を飲まない熱帯の労働者諸君は、ねぎは非常に高いので使ったことがないという。ネギは島の裕福な階級で使うものらしい。しかも酒なんて飲まない人類なので酒の相性はボクだけの勝手な思い込みだ。
ちなみにジンなどスピリッツにも、ウイスキーの水割りにも、日本酒にも合いすぎるぐらい合う。

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シイラのサムネイル写真
シイラCommon dolphinfish,  Mahi-mahi, Dorado Fr/Coryphène commune,  Sp/Lampuga 中国語/鬼頭刀魚、扁頭刀海水魚。沿岸や沖合の表層域。北海道全沿岸〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海水道部、屋久島、トカラ列島、・・・・
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