カムチャッカゲンゲ

カムチャッカゲンゲの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
60cm TL 前後になる。頭部から尾にかけて円鱗に覆われている。全身褐色で細長い。背鰭と臀鰭、尾鰭は皮膜で連続する。腹鰭はない。背鰭に棘がなく、胸鰭起部に鱗がある。鰓孔は大きく胸鰭起部よりも下に開いている。眼の周辺に鱗がない。両の間に間隔孔はない。[49cm TL・559g]
眼の周辺に鱗がなく、鰓孔は大きく胸鰭起部よりも下に開いている。
頭部から尾にかけて円鱗に覆われている。
胸鰭起部に鱗がある。
両の間に間隔孔はない。
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科オグロゲンゲ属
外国名
学名
Bothrocarina microcephala (Schmidt, 1938)
漢字・学名由来

漢字/加莫察加玄華 Kamuchakkagenge
由来・語源/カムチャッカ半島との関わりは不明。
〈スズキ目ギンポ亜目ゲンゲ上科ゲンゲ科カムチャッカゲンゲ属 カムチャッカゲンゲ(新称) Bothrocarichthys microcephalus SCHMIDT 〔Okhotsk sea〕〉。『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)

Schmidt
ペーター・シュミット(1872-1949)。ロシア(ソビエト)の魚類学者。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深70-1950m。
北海道オホーツク沖、北海道〜茨城県の太平洋沖。
オホーツク海、千島列島、カムチャッカ半島南東部。

生態

基本情報

茨城県以北の太平洋、オホーツク海に生息している。底曳き網などで希に揚がるもので詳細はまったくわからない。流通したことがないと思われ、当然、一般的な食用魚ではない。
ゲンゲ科の魚は料理法次第で非常にうまいのだけど、本種などその最たるものである。
珍魚度 茨城県以北の底曳き網などで揚がるものだが、非常に珍しい。明らかに珍魚である。手に入れるのは至難。

水産基本情報

市場での評価/流通上は見ていない。
漁法/
産地/岩手県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗はあるものの、非常に細かく取りにくいものの、気にならない。皮は厚みがあって強い。骨は柔らかい。
水分の多い身質で、白いコンニャクのようだ。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

カムチャッカゲンゲの料理・レシピ・食べ方/汁(韓国風スープ)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)
カムチャッカゲンゲの韓国風スープ 水分が多く、焼くと縮んで味がなくなる。むしろ液体を使った料理に会う。
水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に落とし、表面のぬめりを流す。煮干し出しを沸かして塩と酒で味つけする。切り身を入れて少し煮て出来上がり。煮干しのうま味のあるだしの味と、本種の独特の食感が楽しめる。身自体にも味がある。
カムチャッカゲンゲの煮つけ 煮つけたら縮むだろうと思ったら、ふんわりと柔らかく揚がり、身にうま味があって非常にうまい。煮つけやすい大きさに切り、湯通しする。冷水に落として表面のぬめりを流す。これを酒・醤油・水であっさりと煮る。みりん、砂糖で甘味をつけてもうまい。
カムチャッカゲンゲの唐揚げ ゲンゲ科の魚は押し並べて水分が多く、揚げたてを食べないとダメだが、唐揚げにすると非常にうまい。適当に切り、水分をとり、片栗粉をまぶしてじっくり揚げる。揚げたてを食べると表面が香ばしく、中が半液体状でとてもうまい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど