トウザヨリ

Scientific Name / Euleptorhamphus viridis (van Hasselt, 1823)

トウザヨリの形態写真

体長40cm前後になる。下顎が長く竿状に伸び、体は非常に長い。尾鰭は三叉型。胸鰭は長く、鰓蓋骨後縁から上顎先端までの長さよりも長い。
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体長40cm前後になる。下顎が長く竿状に伸び、体は非常に長い。尾鰭は三叉型。胸鰭は長く、鰓蓋骨後縁から上顎先端までの長さよりも長い。胸鰭は長く、鰓蓋骨後縁から上顎先端までの長さよりも長い。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スメグマモルフォ系ボラ亜系ダツ目トビウオ亜目サヨリ科トウザヨリ属

    外国名

    学名

    Euleptorhamphus viridis (van Hasselt, 1823)

    漢字・学名由来

    漢字/唐細魚
    由来・語源/千葉県高の島での呼び名。意味などはわからない。漢字も田中茂穂もしくは阿部宗明の当て字かも知れない。

    地方名・市場名

    サヨリ
    場所東京都三宅島 参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 

    生息域

    海水魚。沿岸表層性。
    佐渡島、富山湾、若狭湾、兵庫県浜坂、小笠原諸島、千葉県〜九州南岸の太平洋沿岸、屋久島、琉球列島。
    台湾南部、インド-太平洋の熱帯〜温帯域、希にピーター大帝湾。

    生態

    基本情報

    比較的温かい海域の定置網などでは普通に見かける魚だが、まとまらないのと、身が薄いなどで売れないために流通しない。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/定置網
    産地/

    選び方

    銀色が鮮やかなもの。触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は薄く取りやすい。皮は薄く弱い。骨は中骨だけ硬い。
    透明感のある白身で血合いが少し濃い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    トウザヨリの料理法・調理法・食べ方/汁(みそ汁、潮汁)、揚げる(唐揚げ、天ぷら)、焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)
    トウザヨリのみそ汁 トウザヨリは鱗も少なく。下ろしやすい。煮出すと実にうま味豊かな汁になる。当然、潮汁やみそ汁にして非常においしい。ここでは宮崎県の麦みそを使ったが、お好みのみそで。ねぎや根菜類などを入れてもいい。
    トウザヨリの唐揚げトウザヨリの唐揚げ 水洗いして三枚に下ろして水分をよく拭き取る。これに唐揚げ粉(片栗粉)をまぶしてじっくり揚げる。腹骨や鰭下の骨などもかりっとして香ばしく、意外なほどに美味。
    トウザヨリの塩焼きトウザヨリの塩焼き 青魚のうま味が豊かでそれほど小骨があるわけでもない。ただ身が非常に薄いのが難点だ。とれても出荷しないのは、この身の薄さのためだろう。水洗いして適宜に切り、振り塩をして少し寝かせる。じっくり焼く。
    トウザヨリの煮つけトウザヨリの煮つけ トウザヨリは胸鰭などを切り取り、水洗い。滑りがなくきれいなので湯通しは不要かも知れない。適宜に切り、酒、砂糖、しょうゆ味でさっと煮る。身が薄いので短時間で煮上がる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/ねこや商店(宮崎県日南市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「トウザヨリ」を使用したレシピ一覧

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