ツマリテングハギ

Scientific Name / Naso brevirostris (Valenciennes, 1835)

ツマリテングハギの形態写真

SL 60cm前後になる。やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長く、尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。[33cm SL ・706g]
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SL 60cm前後になる。やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長く、尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。[33cm SL ・706g]SL 60cm前後になる。やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長く、尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。SL 60cm前後になる。やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長く、尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。[33cm SL ・706g]やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長い。SL 60cm前後になる。やや体高があり全体に青灰色で不規則な褐色の斑点、横線が出る個体がある。テングハギ属の特徴である角状突起は属内でいちばん長く、尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。尾柄部の骨質板数は2。尾鰭後半に幅広い淡色横帯がある。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科テングハギ属

    外国名

    学名

    Naso brevirostris (Valenciennes, 1835)

    漢字・学名由来

    漢字 詰天狗剥
    由来・語源 天狗剥(テングハギ)と比べると吻(目から口まで)の部分が短いため。テングハギは神奈川県江ノ島での呼び名。
    〈ニザダヒ科テングハギ属ツマリテング(新称) ……吻は甚だ短く、角状突起の下方の吻長は眼徑と同長或はそれより短く……〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    Valenciennes
    アシル・バランシエンヌ(Achille Valencienne 1794-1865)はフランスの動物学者。ジョルジュ・キュビエとともに『魚類の自然誌』を刊行。国内で水揚げされる多くの魚を記載。

    地方名・市場名

    ウンパンマスゥ
    場所沖縄県伊良部島 参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 
    バショウカー
    場所沖縄県石垣島・本島・八重山 
    バショカー
    場所沖縄県南城市知念漁協 
    マスイ
    場所沖縄県宮古 

    生息域

    海水魚。岩礁域・サンゴ礁域。
    伊豆諸島、小笠原諸島、千葉県館山湾、静岡県熱海市、愛媛県愛南、高知県柏島、青森県深浦、富山湾、[京都府京丹後市久美浜]、屋久島、琉球列島、南大東島。
    済州島、福建省、台湾南部、香港、東沙諸島、西沙諸島、南沙諸島、インド-太平洋、ガラパゴス諸島。

    生態

    基本情報

    主に琉球列島の奄美大島や沖縄県で食べられている。ニザダイ科でもテングハギ属は比較的臭味がないので人気がある。ただしテングハギなどと比べると漁獲量はごくわずかでしかないので認知度は低い。

    水産基本情報

    市場での評価 沖縄県ではしばしば競り場で見かける。安い。
    漁法
    産地 沖縄県、兵庫県


    沖縄 テングハギと比べると水揚げが少なく、まとまらないので、他の魚と一緒に安く競り落とされることが多い。

    選び方

    色合いの薄いもの。色の濃い黒いものよりも鮮度がいい。触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。
    皮はざらざらしたビニールのようで力がいるが剥がすことができる。身と外皮の間に繊維質の内皮がある。骨は軟らかい。
    透明感のある白身で熱を通しても硬くならない。少し磯臭さがあり、内臓が臭うので早めに水洗いししたほうがいい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ツマリテングハギの料理法・レシピ・食べ方/揚げる(素揚げ)、生食(刺身)、汁(みそ汁)、ソテー(オイル焼き)、焼く(塩焼き)

    ツマリテングハギの素揚げ 熱帯域では唐揚げ(片栗粉・小麦粉などをまぶして揚げる)ではなく素揚げにすることが多い。三枚に下ろして皮付きのまま水分をよくきる。これをじゅっくりと二度揚げする。表面はさくっとして中は鶏肉のような食感になる。これに醤油やマヨネーズなどをつけて食べる。熱帯域ではこれでご飯やキャッサバなどを食べるが、意外に合う。

    ツマリテングハギの刺身 ニザダイ科なのでどうしても臭みが出てしまうが、生の方が臭いは少なく、鮮度がいいとほとんど感じられなくなる。もともと活魚であったためか、臭みは皆無。むしろニザダイ科のうま味がまず最初に感じられる。ほどよい甘味もあって美味。

    ツマリテングハギのみそ汁 頭部などのあらを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った皮を取り去る。水分をよくきり水から煮出してみそをとく。嫌みのない濃厚で味わい深い汁となる。ご飯に合う。
    ツマリテングハギのオリーブオイル焼き 切り身にする。塩コショウ、オリーブオイルで1時間以上マリネする。これを多めのオリーブオイル、にんにくのなかでじっくりとソテーする。身質は非常によく、臭みもなく捨てがたい味になる。
    ツマリテングハギの塩焼き 水洗いして皮を剥き、切り身にして振り塩をする1時間以上寝かせて、やや強火で焼き上げる。鮮度のいいものは別としても臭みが出やすい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/おけしょう鮮魚(兵庫県豊岡市城崎)、河村雄太さん(沖縄県石垣市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)
  • 主食材として「ツマリテングハギ」を使用したレシピ一覧

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